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鄭大世 意地の芸術弾!今季初の連敗も「ゼロで帰るわけには…」

[ 2017年4月2日 05:30 ]

明治安田生命J1第5節   清水1―3磐田 ( 2017年4月1日    エコパ )

<磐田―清水>試合終了間際、オーバーヘッドでゴールを決める清水・鄭大世(左)
Photo By 共同

 4年ぶりの静岡ダービーを終えた清水イレブンには、サポーターからブーイングの嵐が降り注いだ。今季初の連敗。磐田とのリーグ戦連勝は4でストップ。小林伸二監督(56)は開口一番「残念です」とつぶやいた。

 ただ、後半ロスタイムの執念の一撃が救いだ。クロスからDF犬飼智也(23)が落としたボールを、主将のFW鄭大世(チョンテセ=33)がワントラップから強烈なオーバーヘッド。「あの1点を1失点の後に決めたかった」と悔いたものの「チームとして次につながる。焼け石に水だったかもしれないけど、ゼロで帰るわけにはいかなかった」とわずかに前を向いた。

 敗因はまたまたセットプレー対策。前半6分と37分のゴールは中村俊のFKが起点。課題として対策を練ってきたポイントをマークのミスマッチから簡単に破られた。今季は7失点中、6つがリスタートから。鄭大世は「磐田が確実に集中してくると分かっていたところでやられた。精神的にキツい」と唇をかんだ。

 好機は圧倒的に多かった。前半20分、犬飼の絶妙な縦パスを前線で受けたMF白崎凌兵(23)がシュートも相手GKが好セーブ。白崎は後半37分にも右クロスにダイビングヘッドで合わせたが右ポストに嫌われ、「あれを決めきれるか決めきれないかが差」と肩を落とした。

 課題は明確。「もう一度リスタートの修正。クロスの精度とチャンスをモノにできるか」と小林監督。今季3得点目の背番号9も「こういう試合の勝敗は残留するか上に行くかを左右する」と引き締めた。次節8日の柏戦で連敗を止めて流れを変える。

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2017年4月2日のニュース