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ドルト香川4強目前で悪夢 後半だけで4失点…ロスタイム逆転負け

[ 2016年4月16日 05:30 ]

<リバプール・ドルトムント>準々決勝で敗れ肩を落とすドルトムント・香川(左から3人目)

欧州リーグ準々決勝第2戦 ドルトムント3―4リバプール

(4月14日)
 欧州リーグ準々決勝第2戦は14日、各地で4試合を行った。ドルトムント(ドイツ)はアウェーでリバプール(イングランド)に3―4で逆転負けして、2戦合計4―5で敗退。公式戦2試合連続で先発した日本代表MF香川真司(27)は先制点の起点となるなど奮闘したが、4強入りを逃した。準決勝の組み合わせ抽選は14日に行われ、シャフタル・ドネツク―セビリア、ビジャレアル―リバプールのカードに決定した。

 ベンチから悪夢のような展開を見つめた。1―1で引き分けた第1戦で出番のなかった香川だが、この日は4―3―3のトップ下で先発。3―2でリードした後半32分に途中交代すると信じられない結末が待っていた。ピッチを去った1分後に失点して3―3に追いつかれる。同点ならアウェーゴール数で上回り準決勝進出だったが、後半ロスタイムに再び被弾。2点差をひっくり返されての逆転負けに、香川は「後半だけで4失点というのは受け入れ難い」とショックを隠せなかった。

 立ち上がりは最高だった。前半5分、香川はカウンターからセンターサークル付近でボールを受けると、ドリブルで持ち上がり右サイドへパス。MFカストロ、FWオバメヤンとつないだ攻撃から最後はMFムヒタリアンが右足で決めた。先制点の起点となり「あれがゴールにつながりチームにとってはいい流れになった」と自賛したが、後半3分に失点するとチームは混乱。「守備に専念するのか、どうするのか、意思疎通を欠いていた」と唇をかんだ。

 敵将クロップ監督は昨季までドルトムントを率いており、香川にとっては欧州挑戦1年目から指導を受けた恩師。クロップ監督は得点のたびに派手なガッツポーズを繰り返し、ホームの雰囲気を盛り上げて逆転に導いた。香川は「クロップ監督は凄く情熱的で、それにファンも乗っかっていた感じがあった」と脱帽。皮肉にも尊敬する指導者に4強進出を阻まれた。

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