「コンプレックスを拭い去るチャンス」　強豪にも勇敢にプレーを

ザックジャパンについて熱く語った元日本代表監督のオシム氏

オシム氏　ザックジャパンに提言

　【オシムの提言】Ｗ杯は４年に一度の「世界のサッカーのショーウインドー」だ。世界王者を決める大会であるとともに今後の４年間のサッカーのトレンドを決定づける大会になる。

　日本としてはコンプレックスを拭い去るチャンスだと思う。自信過剰になってはいけないが、Ｗ杯では強敵にもひるまずに勇気を持って戦う必要がある。ブラジルでもスペインでも、恐れずに勇敢に立ち向かっていってほしい。

　サッカーの日本代表は一目置かれる存在になりつつある。少なくとも、どんな相手と試合をしても男子バスケットのドリームチーム（米国代表）と、それ以外のチームが対戦するほどの差はない。

　幸運を祈る。

　▽イビチャ・オシム　１９４１年５月６日、ユーゴスラビア（現ボスニア・ヘルツェゴビナ）のサラエボ生まれの７２歳。ユーゴスラビア代表監督としてＭＦストイコビッチらを擁し９０年Ｗ杯イタリア大会で８強。０３年市原（現千葉）監督。Ｗ杯ドイツ大会後の０６年に日本代表監督に就任も０７年１１月に脳梗塞で倒れ退任した。