総体王者・市船橋が逃げ切り勝ち　松井も声援、桐光学園も３回戦へ

＜中津東・市船橋＞後半２８分、ＦＫを直接決めて先制点を挙げ、大喜びの市船橋・山之内（中央）

　第９２回全国高校サッカー選手権２回戦１６試合が２日、千葉市のフクダ電子アリーナなどで行われ、全国高校総体王者・市船橋（千葉）は１―０で中津東（大分）を下し、３回戦進出を決めた。

　市船橋は後半２８分、正面やや右の絶好の位置で獲得したＦＫをＤＦ山之内（３年）が左足で直接決めて決勝点。殊勲の山之内は「シュートは甘かったが、入ってくれてよかった」と振り返り、「自分のゴールというより、みんなのゴール。一戦一戦必ず勝って、日本一を獲りたい」と２冠を見据えた。

　ほかの試合では、プロ野球楽天にドラフト１位指名された松井裕樹投手（１８）も応援席から見守った桐光学園（神奈川）が、高知商（高知）に１―０で勝利。四日市中央工（三重）は前後半に１点ずつを挙げて帝京三（山梨）に２―０で勝った。５年ぶり出場の市浦和（埼玉）は３―２で初芝橋本（和歌山）に競り勝ち、日章学園（宮崎）は後半３８分にＭＦ松田が勝ち越し点を挙げて２―１で桐生第一（群馬）を下した。

　修徳（東京Ａ）は１―０で初出場の綾羽（滋賀）に勝利。第８７回大会を制した広島皆実（広島）は後半終了間際に２―２の同点に追いついてＰＫ戦に持ち込んだが、２―４で敗れ、２回戦で姿を消した。水戸啓明（茨城）は１―１からのＰＫ戦で富岡（福島）を下し３回戦に進出した。