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オシム氏、W杯へアドバイス ギリシャ対策はNZが格好の相手

[ 2014年1月2日 05:30 ]

ザックジャパンについて熱く語った元日本代表監督のオシム氏

オシム氏 ザックジャパンに提言

 【オシムの提言】元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(72)が6月12日開幕のW杯ブラジル大会に向け、ザックジャパンについて熱く語った。世界のサッカーを知り尽くす名将が日本へのアドバイス、そして、エールを惜しみなく送った。

 3月の親善試合の相手がニュージーランドになったが、日本サッカー協会が考えて選んだのだろう。最近の事情はよく知らないが、10年南アフリカ大会のニュージーランドは体格が大きく規律あるプレーをするいいチームだった(ニュージーランドは3戦3分けでグループ3位だった)。今回の日本と同組のチームと比べると、スタイルとしてはギリシャに似ているかもしれない。

 それ以降も5月下旬から6月初めにかけての本番直前の時期に、1次リーグの相手を想定した練習試合を組むことになるだろう。その時に強豪と対戦できるなら申し分ない。一番いいのは、実際の対戦相手と練習試合をしてみることだが、相手にも研究するチャンスを与えることになる。自分たちだけ得することはできない(笑い)。

 ちなみにボスニア・ヘルツェゴビナは11月にアルゼンチンと親善試合を行って0―2で敗れたが、その直後の抽選で同じグループになった。経験を積んだのは良いことだが、果たして本番でどういう結果になるか。とにかく恐れず勇気を出して戦ってほしいものだ。

 W杯の準備に話を戻すが、ブラジル各会場のピッチ状態などの確認もしっかりしたい。赤道直下の高温多湿の気候対策として、たとえばの話だがカタールやUAEなどへの遠征なども意味があるかもしれない。

 ▽イビチャ・オシム 1941年5月6日、ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)のサラエボ生まれの72歳。ユーゴスラビア代表監督として、MFストイコビッチらを擁し90年W杯イタリア大会でベスト8。03年市原(現千葉)監督。W杯ドイツ大会後の06年に日本代表監督に就任も、07年11月に脳梗塞で倒れ退任した。

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2014年1月2日のニュース