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小平 0秒08差で銅逃すも充実感

[ 2010年2月20日 06:00 ]

<バンクーバー五輪・Sスケート>女子1000Mで5位に食い込んだ小平奈緒

 【スピードスケート女子1000メートル】0秒08差でメダルを逃した。距離にしてわずか104センチとあって、小平は「凄い悔しい」と残念がった。

 指導する結城コーチは「もう少しゆっくり入れば、ラスト1周がもっと速かったかなと思う」と話し、スピードがある同走の王北星(中国)を意識して最初の200メートルを設定タイムより0秒1~2早く入ってしまったことを悔やんだ。

 それでも、後半に強い持ち味を発揮した小平は「最後はひざがガクガクになるくらいだったので、今の力は出し切った感じです」と充実感を口にした。16日の500メートルは緊張で硬直して12位に沈み、「絶望的な気分だった。こんな下の方のイメージはなかった」と落ち込んだ。前日はあえて氷上練習を行わず、陸上練習で滑りのイメージを作り直し、気持ちを切り替えた。レース直前は2位に入った昨年11月の今季ベルリン大会の映像を見て確認。「開き直ったら、スケートも氷も靴も仲良くなれた」と本来の滑りを取り戻した。優勝のネスビット(カナダ)とも0秒24差。「言っちゃいけない言葉かもしれないけれど、楽しかったです」。4年後へ大きな手応えをつかんだ。

 ≪ネスビット「ラッキー」0秒02差V≫2位と0秒02差で優勝したネスビット(カナダ)は何度も「ラッキーだった」と口にした。地元の大声援を浴びたレースは「ピストルが鳴ったらパニックになってしまった。技術的にはいいところがなかった」という不本意な内容。最後の1組を残してトップに立ったが「抜かれないはずがない」と観念していたという。金メダルの喜びと「入り交じっている」という失敗レースへの不満を、21日の1500メートルにぶつける決意だ。

 ◆クリスティン・ネスビット(カナダ=スピードスケート女子1000メートル)オーストラリア生まれの24歳。トリノ大会はこの種目14位。今季のW杯は4戦4勝でランキングで1位に立つ。1メートル71、73キロ。

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2010年2月20日のニュース