×

親友ボンの転倒で金も「まず自分の優勝喜んだ」

[ 2010年2月20日 06:00 ]

抱き合う金メダルのリーシュ(右)と銀メダルのマンクーゾ

 【アルペン女子スーパー複合】M・リーシュ(ドイツ)が1メートル82の長身を生かし、アクロバチックな前半滑降と安定感抜群の後半回転で金メダル。「選手にとってこれ以上ない瞬間だわ」と切れ長の目を輝かせた。

 滑降ではあわやコースアウトの窮地を踏ん張って2位。滑降首位のボン(米国)が転倒して優勝が決まった。15歳からの親友、ボンの“4冠”を阻止した形だが「彼女が転倒したとき、まずは自分の優勝を喜んだ。彼女も分かっている」と悪びれなかった。

 ◆マリア・リーシュ(ドイツ=アルペンスキー女子スーパー複合)五輪初出場。昨年の世界選手権女子回転で優勝、スーパー複合4位。W杯通算13勝。1メートル82、81キロ。25歳。

 ≪パーション銅でアルペン女子最多記録タイ≫3位に入ったパーション(スウェーデン)が通算6個目のメダル獲得で、コステリッツ(クロアチア)の持つアルペン女子の最多記録に並んだ。「自分の選手生活を誇りに思う。切磋琢磨(せっさたくま)した相手に並べてうれしい」と胸を張った。前日の滑降で激しく転倒。「下半身はあざだらけ。レース直前まで滑る気になれるか不安だった」そうだが、力走で存在感を示した。

続きを表示

2010年2月20日のニュース