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五輪戦士を「気持ちいい」眠りに差誘う寝具

[ 2010年2月20日 17:22 ]

ウィーヴァジャパンがバンクーバー冬季五輪の日本代表選手に提供したマットレス「エアウィーヴ」

 愛知県大府市の寝具メーカー「ウィーヴァジャパン」は、バンクーバー冬季五輪の日本代表選手の約半数に、樹脂繊維を織り合わせてつくった寝具を贈り、“快適な睡眠”で選手の活躍を支えている。

 寝具は、敷布団のように床やベッドに広げて使うマットレス「エアウィーヴ」。厚さ約3センチ、寝返りが打ちやすい程よい硬さが特徴だ。スピードスケートやフィギュアスケートの選手団などが、現地に持参しているという。選手からは「気持ちいい」などの声が寄せられている。
 同社が、本格的に生産に乗り出したのは3年前。高岡本州社長(49)は「前身は樹脂繊維をつくる機械のメーカー。技術はある」とし、睡眠時に体にかかる圧力や寝具の湿度など、科学的データを裏付けに品質に自信を示す。今後、睡眠時の背骨の曲がり方や脳波のデータの集積に取り組む方針。
 4月から製品の一つが、エアラインの国際線機内で採用されることが決まった。さらに販路を、シティホテルなどに拡大することも検討。2009年に約2億円だった売り上げを、11年には約4億円に倍増する計画だ。
 高岡社長は「トップアスリートにも満足してもらえる高い品質の商品をつくり、新しい素材メーカーとしてトップを走りたい」と、メダル級の目標を掲げている。

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2010年2月20日のニュース