元北朝鮮代表・鄭大世氏 アウェー洗礼お互いさま「埼玉スタジアム向かうバス明らかに違うインターで」

[ 2024年3月19日 16:40 ]

鄭大世氏
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 21日に東京・国立競技場で行われるサッカーW杯アジア2次予選の北朝鮮戦を控え、元北朝鮮代表で在日3世の鄭大世氏が19日、読売テレビ「ミヤネ屋」に出演し、ラフプレーが多いという北朝鮮サッカーの日本でのイメージに反論した。

 昨年のアジア大会準々決勝の日本戦で、北朝鮮はイエローカードを6枚提示され、日本のサポーターも激しく批判。これについて鄭氏は「何があったかわからないが、基本的には北朝鮮の選手はとても純粋で、ルールの中では激しくプレーをするが、相手を傷つけるというのは得意ではない」と私見を述べた。むしろ、日本の認識に偏見がある可能性も指摘し「日本がアジアの球際の激しさを汚いという言葉で済ませていたら、アジアで勝ち続けることは難しいと思う。ヨーロッパで球際が激しいと、さすがヨーロッパ!というけど、アジアでは汚いと言ってたら成長はない」と批判した。

 また、13年前に平壌で行われた北朝鮮戦で、日本がピッチ内外でアウエーの洗礼を受けたことについて、鄭氏は日本での北朝鮮チームへの待遇について言及。「入国も出国も、3~4時間かかった。さらにバスで埼玉スタジアムへ行くときも、(Jリーグの経験がある)ぼくはどう行けば一番近いかわかっている。でも、明らかに違うインターで降りた」と、北朝鮮の選手も日本ではアウエー感を如実に感じたと話した。

 ピッチ外での扱いはお互い様と考える鄭氏だが、ピッチ内での応援は明らかに平壌の声援が圧倒的と考えている。13年前に平壌での日本戦を経験した鄭氏は「サポーターは試合の前日から準備に余念がない。本来ならばゴール裏で応援するのにスタジアム全体で声を合わせて一体になって応援する。ぼくはJリーグもドイツも経験しているけど、あの雰囲気は今までサッカーしてきた中で一番だった」と振り返り、26日の平壌での日本―北朝鮮については「日本の選手はかなり萎縮するのでは」と予想していた。

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