TBS井上貴博アナ　ビッグモーター前社長会見に辛辣「ワンマン経営でパワハラ体質を象徴」

TBS・井上貴博アナウンサー
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　TBS井上貴博アナウンサー（38）が26日、キャスターを務める同局系「Nスタ」（月～金曜後3・49）に生出演し、中古車販売大手ビッグモーター（東京）による自動車保険の保険金不正請求問題についてコメントした。

　兼重宏行社長は25日、都内で記者会見し、謝罪するとともに辞任を発表した。不正を内部告発した工場従業員の証言が改ざんされ、損害保険ジャパンも把握していたことが新たに判明。同社長は「経営層の関与は全くない」とし「こんなことをやるのかとがくぜんとした。許せない」などと、責任逃れのような発言を繰り返した。国土交通省はこの日午後、ビッグモーターへの聴取を実施し、金融庁も調査中で監督官庁による実態解明が本格化する。

　兼重前社長の会見について、井上アナは「昨日の会見もそうですけど、ワンマン経営でパワハラ体質をすごく象徴していた。責任は全部、現場だと」と辛らつなコメント。「知らなかったということは、裏を返すと、見抜けなかった。ガバナンス…“我々聞いていませんでした”ということを認めるに等しい発言だった」と、監視機能が働いていなかった点を厳しく追及した。

　会見では、和泉伸二専務が新社長に就任する人事も発表。しかし、兼重前社長は今後も株主であり続ける見通しだ。井上アナは「その組織を変えるのであれば、社長を替えたとて、株式はほぼ創業家が持っていますので、影響力は多大である。そうすると、株式構成を変えるなり、第三者を入れるなりしないと、到底変わらないんじゃないかなと」と、組織改革は望み薄との見解を示した。