スポーツ中継で無断で撮影・放送される観客…違法では?北村弁護士が解説 誹謗中傷に発展した例も

[ 2023年7月26日 16:35 ]

北村晴男弁護士
Photo By スポニチ

 弁護士の北村晴男氏(67)が、26日までに公式YouTubeチャンネルを更新。スポーツ中継で観客席の様子が放送されることへの相談について、私見を述べた。

 北村氏は25日、「スポーツのテレビ中継 無断撮影は法律的に大丈夫?」と題する動画を投稿。視聴者から寄せられた「プロ野球中継で、男性がホームランボールを子供から横取りしているように見える映像が放送され、男性のSNSに誹謗(ひぼう)中傷が殺到した。スポーツのテレビ中継は観客を無断で撮影して放送していると思うのですが、それは法律的にいいものなのでしょうか?映されたくない人はどうしたらいいのでしょうか」という質問を読み上げた。

 スポーツ中継で、無断で撮影され放送される件について、北村氏は「これは私の感覚ですが、プロ野球はテレビ中継がありますよと、その可能性がありますよと最初から分かった上で、足を運んでいるように思います」と率直な感想を語り「観客を一切映さないというコンセンサスでもあれば別ですが、野球中継をするにあたって、ホームランボール・打球を追う、イニングの合間に観客席を映す。これが日本のテレビ中継では普通に誰でも知ってる常識になっていますよね。そのことを知って観客席で見るのであれば、これは自分が映される可能性があるということを承諾している…という風に私には思います」と解説した。

 この点から「もう、そこに座っている時点で承諾しているものと考えられるのではないでしょうか」と説明し、「どこにボールが飛ぶかわかりませんから…映されたくないのなら、お帰りくださいということ」と回答。

 では、映りたくない場合はどうしたらいいのか?という疑問には「マスクでも被るしかないですよね」とあっさり。「サングラス、帽子などの対策をする」とし、誹謗中傷に関しては「事情は、そこにいた人にしか、ご本人同士にしか分からない。少年に同情してしまうもの」と指摘した。

 この動画には「その男性が叩かれ過ぎるのは良くない。譲れる場合と、譲れない場合があるし、それぞれに感情面での段階も違うだろう。もう二度と手に入らないものを奪い合う際に、道徳心や倫理観を持てる人は少ない」「確かにどうしてもそこにいるのなら映ってしまいますもんねえ。映すなって言うほうが無理ですわなあ」「もういい歳だけど、翔平君の打ったホームランボールだったら死んでもあげないです」「確かに、道路を行き交う人の顔は編集して解らないようにしているね」「さすが北村先生」と、さまざまなコメントが寄せられた。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2023年7月26日のニュース