NHK会長 「ニュースウオッチ9」の不適切報道をあらためて謝罪「信頼の回復に努めたい」

[ 2023年7月26日 14:53 ]

東京・渋谷のNHK
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 NHKの稲葉延雄会長(72)が26日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」での新型コロナウイルスに関する不適切な報道についてあらためて謝罪した。

 稲葉会長は「報道機関として今回のことはあってはならないと考えております。取材をさせてくださったご遺族、関係者の皆様にあらためてお詫びを申し上げます」と陳謝。社会問題への職員の認識不足を「深刻だと受け止めている」としつつ、「もう少し社会問題への幅広い関心を持つことを重要性を職員に伝えてきたんですけど、十分ではなかった」「信頼の回復に努めたい」とコメントした。

 5月15日の番組内で、ワクチン接種後に亡くなった人の遺族を新型コロナに感染して亡くなった人の遺族のように視聴者に誤認させたとして、8月1日付で計4人を懲戒処分にすると発表。取材を担当した報道局映像センターの職員と上司に当たる同センターのチーフ・リードはそれぞれ出勤停止14日、同番組編集責任者の報道局チーフ・リードは減給、同番組編集長の報道局専任部長はけん責の処分となった。

 番組でも再度この問題を取り上げ、「視聴者を誤認させる不適切な伝え方をした」として4人らの懲戒処分を報告。5月に取材した遺族3人の映像を改めて放送し「3人はいずれもワクチンを接種したことが原因で家族が亡くなったと訴えています」と伝えた。

 田中キャスターは「取材させていただいたご遺族、そして視聴者の皆様に改めておわび致します」と頭を下げ、「ご遺族には番組の責任者などが直接お会いしておわびの気持ちをお伝えしたいと思います。再発防止に向けて全局的な取り組みを進め、信頼回復に努めてまいります」としていた。

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