金子恵美氏 総務相「行政文書」認めたことについて私見述べる「公文書としてのあり方で大問題」

[ 2023年3月7日 21:39 ]

金子恵美氏
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 元衆院議員の金子恵美氏(44)が7日、TOKYO MX「バラいろダンディ」(月~金曜後8・30)に生出演。放送法が定める「政治的公平」の解釈を巡り、立憲民主党議員が公表した総務省の内部文書とされる資料が公式な「行政文書」と同省が認めたことについて言及した。

 総務省は7日、放送法が定める「政治的公平」の解釈を巡り、立憲民主党議員が公表した同省の内部文書とされる資料が公式な「行政文書」と認め、ホームページで全文を公開した。安倍政権下の2014~15年に作成されたとみられ、官邸が政権に批判的な番組へのけん制を狙い、放送法を所管する総務省と協議を重ねた経緯が記されている。

 総務相として文書に登場する高市早苗経済安全保障担当相は「正確性や作成者が確認できないものがある。私に関係する4枚の文書は不正確だと確信を持っている」と指摘。自身の発言とされる記載は捏造との認識を示した。立民は協議には「番組に圧力をかける目的があった」と批判し、共産党は高市氏の閣僚辞任や議員辞職を要求した。

 金子氏も16年から総務政務官を務めていた時期もあった。「総務省の官僚の中で、こういう文章が出てきたのは少し驚いています」と話し始め、「高市大臣はNHK改革に対しては強気だったので、その放送行政の中の官僚で思うところがあった人はいたのかなと思います」と推測した。

 立憲民主党議員が公表した同省の内部文書とされる資料が公式な「行政文書」だったということについても「“行政文書”は業務上で必要な文章であり、組織的に保有して扱うもの。当時の大臣が明確に“ねつ造だ”と否定しているものが、“行政文書”として残っていることが公文書としてのあり方として大問題だと思っています」と私見を述べた。

 「高市さんには党内にもなかなか味方がいないのかなと思いますし、“辞める”と言ってしまって引くに引けない立場になっている高市さんは後ろ盾がいなくなってからではないのかなと思います。誰かが足を引っ張ろうとしてる可能性はあると思います。国民に対しても不信感というか、拠りどころがなくなってしまうところはあると思います」と説明した。

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2023年3月7日のニュース