あの名優が人生で唯一、2度演じた役柄 「必殺シリーズ」50周年を飾るスペシャルが8日放送

[ 2023年1月8日 09:00 ]

名優・山崎努が2度演じ、必殺史上でも屈指の人気を誇る念仏の鉄

 新春恒例のスペシャルドラマ「必殺仕事人」は8日、ABC・テレビ朝日系で放送される。時代劇の中でも根強い人気を誇る同シリーズは放送開始から50周年。これまで数多くの俳優が殺し屋としてレギュラー出演する中、今なおファンから圧倒的な支持を集めるのが山崎努(86)が演じた「念仏の鉄」だ。

 「念仏の鉄」はシリーズ第2作の「必殺仕置人」(1973年放送)で初登場。寺を追われた破戒僧役のため、丸刈り頭で登場し、お茶の間を驚かせた。殺し技は、表稼業にしている骨接ぎの技術を生かした骨外し。殺しの的の背骨を外すシーンでは、特殊技術を施したレントゲン映像が映し出され、話題を呼んだ。

 続編となる「新・必殺仕置人」が放送されたのは4年後。実は山崎自身、同じ役柄を2度演じないというポリシーを持っており、出演依頼があった時、最初は固持したと言われている。ただ、番組サイドの熱心な説得と、本人の役に対する探究心などが生まれ翻意。全41話を完走し、最終回「解散無用」で壮絶な最期を遂げた。

 「念仏の鉄」はその後も、ファミコンのゲームやパチンコ台、パロディなどでも度々、登場。藤田まことさん(2010年死去)と並んで、必殺の「顔」になっている。

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2023年1月8日のニュース