防衛増税に賛成?反対?「負担を覚悟」の山口真由氏に対し門田隆将氏「先に増税があったらいけない!」

[ 2023年1月8日 18:41 ]

山口真由氏
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 元財務省官僚で信州大の山口真由特任教授が、8日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」(後1・30)に出演。防衛増税をめぐり、作家の門田隆将氏らと激論を交わした。

 番組では防衛増税に賛成か反対かをコメンテーターに質問。8人中、6人が反対と回答した。

 その中で山口氏は賛成と答え「確かに増税をする前に建設国債にした方がいいとか、例えば外為を取り崩してとか分かるんですけど、これ(防衛費)って毎年毎年、恒常的にかかっていくわけでしょ。だから今年(増税を)やるかどうかはともかくとして、最終的にある程度、私たちの側が負担を覚悟しないといけないのはそうじゃないですか」と意見を述べた。

 すると、反対と答えた門田氏が「(22年度の)税収が68兆円。過去最多ですよ。5年後の防衛増税を、これからどんどん設備投資、賃上げしてもらわないといけない、日本経済の復活のチャンスが来た時に何で5年後の増税を先に決めていかないといけないのか?逆に質問したい」と防衛増税は経済復活のチャンスを削ぐとした。

 ただ、山口氏は「私たちがこれから支出していかないといけないのは防衛費だけじゃないじゃない。特に日本の社会保障費って高齢者に偏りすぎですよ。諸外国に比べて現役世代、家族、住宅、失業とか現役世代の給付があまりに少なかった」と指摘。「そういうものを岸田政権も“出す”って言ってるんだから、法人税でやるかどうかは分からないけど、国民全体で負担するようなもので、負担して必要なところに分配するってやるべきじゃないですか」と考えを譲らなかった。

 この意見に門田氏も「単純な発想を財務省は辞めて欲しい。要するに消費を喚起し景気を良くし、経済を成長させてGDPも大きくして他の先進国がやっているように経済規模を大きくしていって収入も増やしていくのが常識。先に増税があったらいけないの!」と猛反論。激論を交わした。

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2023年1月8日のニュース