声優・白井悠介 リメイク作品の声優交代事情 現役が異例の解説で反響「貴重」「ありがたい」の声

[ 2022年11月16日 12:00 ]

白井悠介「11-ELEVEN-」公式ツイッター(@shirai_eleven)から

 人気声優の白井悠介(36)が13日、自身のYouTubeチャンネル「しらいむチャンネル」を更新。昨今話題になっているリメイク作品の声優交代事情について語り、現役声優による解説は珍しいと反響を呼んでいる。

 近年では「るろうに剣心」や「うる星やつら」などの名作のリメイクで声優が交代したのを始め、「SLAM DUNK」アニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」(12月3日公開)で従来のキャストを一新したことに賛否の声が挙がっていた。

 白井は2019年、男性声優によるユニット「ヒプノシスマイク」で「飴村乱数(あめむららむだ)」役を担当し、第13回声優アワードで歌唱賞を受賞。「アイドルマスターSideM」など人気作に多数出演している。動画では、自身も声優交代を「当事者として経験したことがある」とし、「ドラマCDで自分がやっていた役がアニメになったら別の人になってたとか。逆に、以前放送されていたアニメが新しいバージョンとして放送された時に僕が新しくやらせていただいたということもあるので。いろんなところで皆さんと共感できる部分もある」と述べた。

 なぜリメイク作品が多いのかについては「もともと作品があって認知度もある、実績がある作品。すでにファンが一定数ついている作品だとみんなが見てくれるという保証があるわけですよね」と解説。

 さらに「リメイク作品で元々のキャストさんをそのまま使うケースももちろんありますけど、期間が空くと声優も変わりがち。元々のファンの方は、もちろんその作品が素晴らしい作品って知ってるからある一定数見ると思う。さらに、その作品聞いたことあるけど見たことがないという今の若者とか知らない層に見ていただきたいという思いで声優を新しく変えて制作しているというのもあると思う」とし、制作サイドの事情も推測した。

 声優当事者としては「自分が好きだった、子供のころ見てた作品がリメイクされると聞いたら当然出たい。けど出たいような出たくないようなよくわかんない感情になるかも」とし、ファン心理の複雑さも理解を示した上で「新しいものならではの良さがあるから、その違いを楽しむのもいいんじゃないかと思います」。声優交代を残念がるのではなく「もっといろんな角度で物を見たら新たな視点で見えてくるのではないでしょうか」と呼びかけた。

 声優が果たせる責任として「既存のファンの皆さんにも、お!いいじゃんって思ってもらえるように真摯に向き合って作品作りして頑張るしかないのかな。新しいファンを呼び込む架け橋になることだと思います。それは声優として一番嬉しいこと」と述べた。

 視聴者からは「こういう突っ込んだ話題を当事者サイドからしっかり聴ける機会ってあまりないと思うので、こういったオープンな(目につきやすい)場でお話してくれるのはとても有難いですね」「こうやって現役から直々に聞けるの凄いありがたい」「声優さんのリアルな声を聞けてとても嬉しかった」「声優本人が声優交代を語ってくれるのは貴重なので嬉しいです」「こういうシビアな話題を濁さず言ってくれる現役声優の方は少ないので、ありがたいし、貴重なお話です…!」などとコメントが寄せられた。

続きを表示

2022年11月16日のニュース