若狭勝弁護士 「傷害致死でなく殺人の視点で徹底的に捜査すべき」岡山県警が傷害致死容疑で男3人逮捕に

[ 2022年11月16日 10:54 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が16日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。岡山県警が15日、知人男性を岡山市の川に突き落として死なせたとして傷害致死容疑で、いずれも岡山市の男3人を逮捕したことに言及した。

 3人は当初、男性が3人のうちの1人と話している最中に飛び込んだと説明、県警は自殺と判断し、遺族にも伝えていた。容疑者の1人が10月20日に「自分たちが手で押した」と出頭したため、再捜査していた。逮捕容疑は共謀し、9月25日午後10時半ごろから26日午前0時15分ごろの間、岡山市の吉井川で、パート従業員の男性(27)を川べりに立たせて突き落とし、溺死させた疑い。県警は男性がグループ内で受けていたいじめが発展したとみて調べている。県警は男性の髪をはさみなどで切ったとする暴行容疑で、男3人と別の知人(28)を10月に逮捕。岡山地検は15日にいずれも処分保留とした。

 若狭氏は「起訴は、傷害致死で起訴するのはいいにしても、とりあえず逮捕の時は殺人罪で逮捕しないといけないと思う。状況的には、川べりから突き落としているとすれば殺人としてみることもできなくはないと。殺人で逮捕すれば、将来的に傷害致死で起訴することは可能なんですが、傷害致死で逮捕しちゃうと、次に殺人で起訴するというのは難しいんですよ。要するに悪質性をグレードアップするというのは。だから、まずは殺人で逮捕すべきだったと私は思う。警察が自殺で処理したもんですから、警察の建前、メンツ上、捜査が殺人なのにもかかわらずっていうようなことを言われると困るんで、それを殺人で逮捕しないで傷害致死でとりあえず逮捕したという可能性があり得る。その点で私は、もっとこれ傷害致死ってことじゃなくて殺人という視点で徹底的に捜査をすべきだと思い」と自身の考えを述べた。

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2022年11月16日のニュース