角田龍平弁護士　TKO木本に違法性なかったとしても「モラルとして今の時代、問題になる」

「TKO」の木本武宏

　俳優で弁護士の角田龍平氏が23日、CBCラジオ「北野誠のズバリサタデー」（土曜前9・00）に出演。巨額投資トラブルが明らかになったお笑いコンビ「TKO」の木本武宏（51）について語った。

　角田氏は木本と番組で共演しており、人柄もよく知るだけに「被害届が出てる様子はないとスポーツ新聞には書いてましたね。架空の投資話ですと、これは完全に詐欺になるんで、それだと被害届が出されてるはずです。詐欺は故意犯なんです。わざと人を欺いて財物を交付させることなんです。私も木本さんはKBSの番組でご一緒してたんで、後輩思いの方。わざわざ損させることは絶対するはずないって僕は思ってるんで、それはない」と語った。

　そして「今回の事件に関して詐欺になるのか、投資の実態があったのか、なかったのかみたいに言われてますけど、私はあったと思うんです。むしろ問題になるのは投資の助言とか運用とか仲介は金融商品取引法で金融庁に登録せなダメなんですよ。それを無登録でやってた場合は罰則があり、犯罪になる」と指摘した。

　ただ、「この金額の規模を考えると、パートナーと一緒に会社を立ち上げてた可能性もあると思うんです。そこも全然、報道では明らかになってない。無登録でやると金融商品取引法違反とかにはなるし、元本保証すると、それは出資法違反になりますんで、そういうことも調べてやってたんじゃないのかなって思うんです」と推察した。

　その上で「仮に違法性がなかったとしても芸能界の仲間からこれだけの多額のお金を集めて損させたっていうことはモラルとして今の時代、問題になるのかなと思います」とした。

　角田氏は木本について「損することが分かってたということはないと思うんです。皆でお金儲けしようみたいな、皆で投資だけじゃなくて、番組一緒にしているんで、皆で今度遊びに行こうやとか、皆で楽しもうやって性格の人なので、損させる気は絶対なかったと思うけど、ただ、勧誘の仕方によっては民事の不法行為になったりとか、損害賠償請求されたりとかする余地はありますね」とも語った。

　さらに「心配なのはお金が自転車操業なった場合に、最初は皆で儲けようと思ってやってたところが、途中から人間って自転車操業なった時に何でもいいからお金集めようって人が中にはいるので、そういうことになってしまうと違法な集め方になってしまったりって可能性もある。さすがに木本さんはそういうことしないと思うんですけどね」とも言及した。