TBS社長 「同時配信サービス」は2021年度内開始で検討

[ 2021年9月29日 16:22 ]

東京・赤坂のTBS社屋
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 TBSが29日、定例会見をオンラインで開き、テレビ番組を放送と同時にインターネットで見られる「同時配信サービス」について2021年度内での開始を検討していることを明らかにした。

 佐々木卓社長は「準備を進めているところで、2021年度内に始めようと検討しているところです」と説明。「これまでも大きなニュースやスポーツ中継は配信行っており、視聴者のニーズに応えるために重要な課題だと思っている。テレビとの接点が薄れてる、見ることができない環境の方にテレビコンテンツを提供するチャンス。放送に戻ってくる効果も含めまして、準備を進めている」とした。

 さらに「(ネット局とは)大きな方向性ということでは一定の理解を得てる。同時配信にはさまざまな課題が残っているので、ネット局とは慎重に話していきたい。おおよその理解は得られていると思っている」とした。

 サービス開始までにクリアしなければ問題については「最大は技術的な問題。放送をネットに流す、技術的なスタンバイ、もれなくミスなく流すことを常にやっていかなければならない。そのほか、権利関係のこと、配信になると権利関係の都合で出せなくなるとか、それを乗り越えてスムーズに同時配信できるように準備している」と説明した。

 プラットフォームについては「最終決定はしていない」としながらも「TVerがふさわしいと思っている」とし、「技術的な準備をしている最中なので、正式に申し上げるタイミングではないが、TVerで準備している」とした。

 同時配信については、NHKが昨春から「NHKプラス」で始めているほか、日本テレビは10月からプライム帯(午後7~11時)を中心とする25番組を「TVer(ティーバー)」でライブ配信。テレビ朝日も28日の定例会見で「年明けにも」TVerで一部の番組の同時配信開始を目指すことを明かしている。

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2021年9月29日のニュース