元JOC職員・春日良一氏 候補者検討委員会に「どこが透明なんでしょうね」

[ 2021年2月15日 14:48 ]

TBS社屋
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 日本オリンピック委員会(JOC)の元職員で、スポーツコンサルタントの春日良一氏(65)が15日、TBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の混迷する会長交代劇について言及した。

 組織委は13日の理事会と評議員会の合同懇談会で、女性蔑視発言で引責辞任を表明した森喜朗会長(83)の後任選定の「候補者検討委員会」設置を決定。選任にはより透明性の高い手続きを取る必要があるとし、委員長には御手洗冨士夫名誉会長(85)が就任。会長は理事会に選定する権限があり、理事会の決議で決められる。会見した武藤敏郎事務総長(77)によると、委員数は10人未満で男女同数程度、アスリートを中心に政府や国際オリンピック委員会(IOC)の関係者にも入ってもらうとしている。

 春日氏は、菅義偉首相が12日夜に候補者検討委員会設置に「私、組織委員会の最高顧問でありますので、透明にルールに基づいて決められるという、決め方については申し上げるべきだと思っています」と語ったことに触れ、「ポイントは透明性って言ったのが菅さんだってこと。透明性をつくりたい、政府が関与していくってことも見せたくない。透明な手続きでやったら誰もが認めたことになります。検討委員会の設置ということですから。じゃあそこの検討委員会を我々が見えるのかっていったら見えません。結果しか見えません。それって本当に透明ってことなんでしょうか」とし、「どこが透明なんでしょうね。形の上は透明をつくるけど、その中で行われることは不透明という状況。そうすると、そこは誰がコントロールするのかと」と自身の見解を述べた。

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2021年2月15日のニュース