大河ドラマ「青天を衝け」初回20・0%の好発進 制作統括「異例の時期のスタートにもかかわらず」

[ 2021年2月15日 10:23 ]

NHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」で主演する吉沢亮
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 俳優の吉沢亮(27)が主演を務めるNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(日曜後8・00)が14日に拡大版(60分)でスタートし、初回の平均世帯視聴率は20・0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが15日、分かった。瞬間最高視聴は午後8時57分に記録した22・8%。個人視聴率は12・5%だった。

 前作「麒麟がくる」の初回19・1%を上回る好スタート。大河ドラマの初回で20%の大台を超えるのは13年「八重の桜」以来、8年ぶり。日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」14・2%、テレビ朝日「ポツンと 一軒家」14・2%といった人気番組を抑え、同時間帯横並びトップ。

 高視聴率を受け、同局の制作統括・菓子浩氏は「クランクインが2カ月遅れるなどコロナ禍の影響を受けましたが、感染対策を取ながら撮影を進めてまいりました。無事初回をお届けすることが出来てホッとしております」とまず無事のスタートに安ど。「また、2月14という異例の時期のスタートにもかかわらず、多くの皆さまにご覧いただけたことを大変ありがたく思っています」と感謝。「渋沢栄一は、逆境にあっても必ず復活し、未来への道を切り拓いた人でした。先が見通せない時代だからこそ、挫けることなく走り続ける渋沢栄一の物語をエネルギッシュにお届けしたいと思っております。どうぞよろしくお願いします」とコメントを発表した。

 大河ドラマ60作目。大ヒットした2015年後期のNHK連続テレビ小説「あさが来た」などを手掛けた大森美香氏(48)が大河脚本に初挑戦するオリジナル作品。主人公は24年度上期に20年ぶりに刷新される新一万円札の顔としても注目され、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家・渋沢栄一(1840―1931)。約500の企業の育成に関わり、約600もの社会公共事業に貢献。晩年は民間外交にも力を注ぎ、ノーベル平和賞の候補に2度選ばれた。

 幕末から明治へ。時代の大渦に翻弄され、挫折を繰り返しながらも、栄一が青天を衝(つ)くかのように高い志を持って未来を切り開く姿を描く。吉沢は大河初出演にして初主演。タイトルは若き栄一が藍玉を売るため信州に旅した時、険しい内山峡で詠んだ漢詩の一節から採った。

 語りは同局の守本奈実アナウンサー(40)、語り部は俳優の北大路欣也(77)。音楽は映画「ALWAYS 三丁目の夕日」、大河ドラマ「龍馬伝」、連続テレビ小説「カーネーション」などで知られる佐藤直紀氏(50)。

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2021年2月15日のニュース