山口真由氏 医療提供態勢のひっ迫に「民間病院と公的病院の連携を」「どこがコントロールタワーに」

[ 2020年12月24日 16:21 ]

TBS社屋
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 元財務省官僚で信州大の山口真由特任准教授が24日、TBS系情報番組「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」(月~金曜後1・55)に出演。新型コロナウイルスの感染拡大によって東京都などで医療提供態勢がひっ迫していることについて言及した。

 東京都では同日に新型コロナウイルスの感染者が新たに888人報告され、今月17日の821人を上回り、過去最多を更新した。都内は感染状況が深刻度を増し、都は医療提供態勢に関する警戒度の指標を4段階で最も深刻な「ひっ迫している」に引き上げ、不要不急の外出自粛などを求めている。

 山口氏は、日本の病院の構造的な問題もあるとし「日本は民間病院が81%。公的仕組みで保険を担っている英国やフランスなどと違い民間病院が多く、命令権限がない知事が言っても民間病院にお願いすることができない。民間病院は経営的な要請がありますから。そういう意味では今、公的病院が中心になっているコロナの入院診療というのをなるたけ民間病院と連携して、こっちはコロナをやるから違うのをやってみたいな連携システムをきちんとつくっていかなければいけなかったと思う」と指摘。そして「災害の時と違ってどこがコントロールタワーになってどういうふうに振り分けていくのかってことがうまくできていないし、医師、スタッフを派遣した病院に対してお金をつけるみたいなインセンティブ付けのプランもうまくできていないという印象を受けます」と自身の見解を述べた。

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2020年12月24日のニュース