藤井七段タイトル戦初勝利!157手で渡辺棋聖を下す 棋聖戦5番勝負第1局

[ 2020年6月8日 19:47 ]

<第91期棋聖戦5番勝負 第1局>渡辺明棋聖との第1局を終え会見に臨む藤井聡太七段(撮影・小海途 良幹)
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 将棋の第91期棋聖戦5番勝負第1局は8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、藤井聡太七段(17)が157手で渡辺明棋聖(36)=王将、棋王との3冠=を下し、タイトル戦初勝利を挙げた。終局は午後19時44分。持ち時間4時間のうち、消費時間は藤井、渡辺ともに3時間59分だった。第2局は6月28日、第1局と同じ東京・将棋会館で指される。

 藤井七段は、屋敷伸之・現九段(48)が持つタイトル戦出場最年少記録(17歳10カ月24日)を4日更新してのタイトル戦初戦。注目の服装は和服ではなくスーツだったが、振り駒の結果先手は藤井に決定。相矢倉での攻防から、終盤まで拮抗した場面が続き、終盤、渡辺棋聖が怒とうの連続王手を仕掛けたが、冷静に受けた藤井七段が最後押し切った。157手に及ぶ長い勝負を終えた藤井七段はタイトル戦最年少勝利記録も樹立。「途中から苦しくしてしまったので、勝負勝負といけてよかった。まず1勝を挙げられたのはうれしいです」と語った。

 棋聖位獲得まであと2勝。屋敷九段の18歳6カ月のタイトル獲得史上最年少記録の更新へ、幸先の良いスタートを切った。

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