「カメ止め」上田監督、リモート製作の新作に込めた意味 「新たな仕事を創出するヒントになれば」

[ 2020年4月13日 15:51 ]

上田慎一郎監督
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 2018年に公開され、大ヒットした映画「カメラを止めるな!」を手がけた上田慎一郎監督(36)が13日、自身の公式ツイッターで、同作の新作に当たる短編映画「カメラを止めるな!リモート大作戦!」を製作中であることを報告し、失職危機にあえぐ製作者たちにエールを送った。

 今月に3日に着想しすぐに製作がスタートしたといい「4月末から5月頭頃に完成しだいYouTubeで公開予定です」とツイート。「今、自分にできること。それはやはり明るいエンタメを創って楽しんでもらう事だなと思いました」と製作意図を説明した。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、リモートワーク、テレワークという言葉が多く聞かれる中、サブタイトル通りにスタッフ、出演者が1度も会うことなく製作に挑むという。「スタッフキャストが一度も会わずに完全リモート(遠隔)で短編映画を創ります」。劇中で映画監督を演じた濱津隆之をはじめ、真魚、しゅはまはるみ、どんぐり、秋山ゆずきら、前作の出演者が再集結。製作陣にも前作の面々が名を連ねている。

 上田監督によると、他にも「『一般の方がリモート参加できる』シーンも用意しています」と、新たな挑戦を盛り込んでいるという。アイデア満載の企画の裏には、低予算作品を撮り続けてきた同監督なりの思いがあったようだ。「現在仕事を失い生活の危機に瀕しているクリエイターが沢山います。そんな人達にも『こんな状況でも知恵と工夫次第でものづくり出来るかも!』と前を向いてもらいたい。本作が誰かにとって『新たな仕事を創出するヒント』になってくれればいいなとも思っています」(原文ママ)と、クリエーターへのエールをつづった。

 18年に公開された「カメラを止めるな!」は、ゾンビ映画の恐怖と、対照的な低予算映画のチープな裏側をコミカルに描いた作品。製作費300万円ながら、興収31・2億円を記録する大ヒットとなった。

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2020年4月13日のニュース