星野源「エゴな自分」を変えた病気療養「“僕を見て”がなくなった」

[ 2017年4月29日 09:28 ]

「サワコの朝」の出演した星野源
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 歌手で俳優の星野源(36)が29日放送のTBS系「サワコの朝」(土曜前7・30)に出演。くも膜下出血で倒れた際の療養生活がもたらした、自身の変化について明かした。

 音楽、芝居、文筆家とマルチに活躍する星野。2012年、くも膜下出血で倒れ、2度の手術と約1年の療養生活を経験した。倒れる直前には、主演舞台が1本、映画の撮影が2本、シングル曲を3枚出すかたわら、本の執筆や連載を抱えるなど多忙を極める生活だった。「自分に結果が出ていないと思っていた。演劇の世界に行くと音楽の人でしょと言われ、音楽の世界に行くと演劇の人でしょと言われる。ちょっと仲間はずれというか。まだ一人前じゃない、もっと成長したいと」。そんな思いから、仕事量を増やすなど自分を追い込み、結果「倒れてしまったんです」と振り返った。

 病院で療養中、ずっと一人でいた期間が自身の考えを変えるきっかけになったという。それまでは自己顕示欲がたまり、作品の表現でも「エゴイスティックな人間だった」と分析。しかし復帰後は「“僕を見てください”みたいな気持ちがなくなっていた。病院の天井を見ながら自分と会話する時間が長かったので、自分と接しすぎて自分を感じるのが嫌でしょうがなくなった」と述懐。曲作りでも「自分の内面を吐き出すのではなく、目の前の景色を歌いたいと思うようになった」という。「作品からエゴがなくなった」と星野。「それは今でも続いていますね」としみじみと話した。

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2017年4月29日のニュース