“北欧の至宝”が神対応 ベテラン女優もメロメロ「ギャップがたまらない」

[ 2017年1月27日 14:33 ]

映画「ドクターストレンジ」の初日舞台あいさつに出席した(左から)出演者のマッツ・ミケルセンと樋口可南子、井上和彦
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 米映画「ドクター・ストレンジ」(監督スコット・デリクソン)が27日、公開初日を迎え、主人公の敵役で女性ファンから絶大な人気を集めているデンマーク人俳優のマッツ・ミケルセン(51)が都内で行われた舞台あいさつに駆けつけた。

 交通事故で両手の機能を失った天才外科医が過酷な修行によって手にした魔術でよみがえり、“人を決して傷つけない”との医者の信念に縛られながら闇の魔術との壮絶な戦いに巻き込まれていくというストーリー。

 「10歳の時から“どうやってブルース・リーになるか”で頭がいっぱいだった」というマッツ。今作出演にあたり監督から「フライング・カンフーをやらないか」と提案されたと明かし、「子どもの時の夢がかなったと思った」を笑顔を見せた。「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」にも出演。「“スター・ウォーズ”も子どものころから大好きだった。アメリカのこんな大作映画に(連続して)デンマーク人の私が出ているということをすごくシュールに感じています」と率直な思いを口にした。

 母国では「最もセクシーな男」と呼ばれ、「北欧の至宝」との異名を取るマッツだけに、ほとんどが女性という客席と直接交流できる場面も設定された。女性ファンから「実生活で魔術を使えるとしたら何がしたい?」と聞かれると、「飛ぶのはすごくクールだよね。そんな魔術を使えたらうれしい」と少年のように目を輝かせた。

 壇上の中央に立ち、マスコミ向けに続いてファンからの撮影タイムに入ると、自ら降壇。後列や端など距離や位置の関係で撮りずらい客席にまでわざわざ足を運び、撮影に応じる“神対応”を見せた。

 その後、デビューから40年近く経って声優に初挑戦、魔術の師匠の日本語吹き替えを担当した女優の樋口可南子(58)が登場。「マッツさんのファン」と切り出すと、「今作では敵役ということで、ギラギラした方なんだろうと思っていたら、とてもナチュラルでにこやかで優しい方でした。このギャップがたまらないですね。ますますファンになりました」。マッツに花束を手渡した後に、ほおにキスし合いながらのハグまでして、さすがのベテラン女優もメロメロな様子だった。

 日本語吹き替えについて「場面が変わったりするのに合わせて、さらに感情を込めるのは、とても難しかったです」と感想を話すと、かつて声優をしたこともあるマッツは「とても素晴らしい仕事をしてくれたと思います」と賛辞を送り、客席に向かって「どうか拍手を」と呼び掛ける気遣いまで見せた。

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2017年1月27日のニュース