刺激的存在「背番10」にエール 竹内涼真「翔哉の得点待ってる」

[ 2016年7月30日 10:20 ]

リオ五輪に出場するサッカー日本代表で、元同僚の中島翔哉にエールを送る竹内涼真

 8月5日開幕するリオデジャネイロ五輪の開会式に先駆けて行われるサッカー。48年ぶりのメダルを目指す日本代表の「10番」を背負うMF中島翔哉(21=FC東京)にエールを送るのが、東京Vユース時代の同僚で若手俳優の有望株、竹内涼真(23)だ。目前に迫った夢舞台での躍動を楽しみにしており「得点シーンを待っています」と期待を寄せている。

 サッカー界とエンタメの世界。活躍の場は違えど、Jリーグ最年少ハットトリックを達成した12年10月21日の栃木戦(味スタ)をはじめとした中島の雄姿は常に確認しているという。もちろん、1月のアジア最終予選も仕事の合間を縫ってすべて録画してチェックした。その中島は、大会グループリーグ第2節のタイ戦を除いた5試合に出場、延長戦にもつれこんだ準々決勝のイラン戦では延長後半に2得点するなど勝利に貢献して、大会MVPも獲得。竹内は背番号10の輝きを振り返り「本当に凄いこと。まずは五輪出場が決まってうれしく思いました」と熱く語る。

 高校時代に東京Vユースに所属していた竹内にとって中島は1学年下の後輩。しかし、技術だけでなく、サッカーへの情熱や向き合う姿勢は尊敬に値する存在だった。「テクニックもそうですが、ハートが強い選手。誰より一番練習するし、絶対に手を抜かなかった」。年齢など関係なく食らいつき、先輩の竹内ですら怒鳴られたことも。それでも「何を言われても誰からも文句は出なかった」。ストイックで妥協しない…。中島が誰よりも自分に厳しいことをチームメート全員が理解していたからだった。

 ただ、そんな中島もピッチを離れれば普通の高校生。好きな女子の話になれば竹内がアドバイスを送ったといい「彼に先輩らしいことをしたのはそこだけ」と笑わせる。

 日の丸を背負い世界舞台で戦う中島の姿は、俳優の道を進む竹内の大きな刺激になっている。昨年はテレビ朝日「仮面ライダードライブ」に主演したほか、TBS「下町ロケット」では佃製作所の若手リーダー役を熱演。キャリアを重ねるその視線には「世界」があり、今は(米国の漫画出版社)「マーベル」の作品に出ることが目標だ。ユース時代は故障もありプロ入りを断念した経験から「俳優という仕事だけはつらいことがあっても、サッカーと同じような失敗はしない。そうならないと決めています」

 現在出演中の日本テレビ系「時をかける少女」(土曜後9・00)は8月6日に最終回を迎えるが、その前日に日本代表がナイジェリアとの初戦に臨む。同じような時期にお互いがテレビをにぎわす存在になることを「不思議な感じ」としみじみ。もちろん、リオでの戦いもしっかり見届けるつもりだ。「10番を背負うことは本当にすごいだと思う。ぜひ翔哉にゴールを決めてほしい、翔哉の得点シーンを待ってますよ」と地球の裏側へ熱きメッセージを送った。

 ◆竹内 涼真(たけうち・りょうま)1993年4月26日生まれの23歳。東京都出身。5歳からサッカーを始め、高校時代に東京Vユースに所属。1メートル85の長身を生かしてDFとして活躍した後に芸能界に転身した。昨年は「仮面ライダードライブ」、「下町ロケット」で存在感を示すなど飛躍の1年に。8月20日公開の映画「青空エール」では女優・土屋太鳳(21)と共演、甲子園出場を目指す野球部員をみずみずしく演じている。

続きを表示

この記事のフォト

2016年7月30日のニュース