サブちゃん愛馬G1勝利で「まつり」再び ファンの熱意に予定変更

[ 2016年5月2日 05:30 ]

所有馬キタサンブラックが天皇賞・春を制し、「まつり」を熱唱する北島三郎と手拍子をする武豊騎手(奥)

 演歌歌手の北島三郎(79)が1日、京都競馬場で、所有馬キタサンブラックのG1第153回天皇賞・春制覇を見届け、表彰式では当初の予定を急きょ変更し「まつり」を熱唱した。

 観衆から巻き起こった“まつりコール”が気持ちを変えさせた。同じ京都で行われた昨年の菊花賞を制覇した際は喜びのあまりアカペラで歌声を披露したが、「主役は馬と騎手」との思いから、天皇賞では歌わない決意を固めていた。表彰式では、騎手の武豊(47)に配慮し「今日は私の祭りでなく豊くんの祭り。僕は歌わないけど、豊くんが歌う」とムチャぶり。しかし武が「いやいや」と拒否すると、観衆の熱意にほだされ、「まつりだ まつりだ まつりだ キタサンまつり 今日は豊のまつりだよ~」とアレンジ版を披露した。

 武と抱擁を交わすと「泣きました、涙が出た。名ジョッキーの力です」と称えた。会見では4月の旭日小綬章受章に続く栄誉に「家に帰ったら倒れるんじゃないかな」とおどけ「今日まで生きてきて良かった」と感無量の表情。この勢いで「NHK紅白歌合戦」にも復帰か、との声には「卒業したのにまた入学となると大変。そこは卒業で…」と笑顔で否定した。

 レース前夜は菊花賞時と同じ京都・河原町のちゃんこ鍋店「逆鉾」で食事し、同じホテルに宿泊。その時乗ったハイヤーの運転手の名字が「金馬」で、縁起が良いと今回もご指名。験担ぎが奏功してか、2度目のG1勝利を手に入れた。

 旭日小綬章の受章会見後、愛馬の状態がいいことをうれしそうに話していた。さらに「有馬記念は絶対獲る!」と、大きい鼻の穴をさらにふくらませていた。この日は今後の目標を明言しなかったが「何かに出て勝つと、また歌わなきゃならないかな」とニヤリ。昨年3着だった同レースのリベンジに意欲を見せていた。

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