「世界の車窓から」放送1万回 石丸謙二郎たった1度のピンチとは…

[ 2016年5月2日 07:50 ]

5月2日に放送1万回を迎える「世界の車窓から」(C)テレビ朝日

 1987年にスタートしたテレビ朝日の長寿番組「世界の車窓から」(月~金曜後11・10)が2日、放送1万回を迎える。

 「世界の車窓から」は世界各地の鉄道を取材。窓から見える景色を始め、沿線の街や名所、遺跡など様々な情景を伝える海外鉄道ドキュメンタリー番組。現在まで104カ国と地域を訪れ、総取材距離は約75万キロ。地球を19周近くした計算になる。

 放送開始からナレーターを務める俳優の石丸謙二郎(62)は「生まれてから自分の名前『石丸謙二郎』をおそらく1万回も言ってないと思うんです。それを考えると、タイトル『世界の車窓から』1万回読んでいるとなると、1万回の量を感じました」と独特の表現で積み重ねてきた回数への驚きを口にした。

 30年近く1度も休まずにナレーターを務めてきたが、1度だけピンチがあったという。「舞台が続いたときに声をやられて、ナレーション撮りのスケジュールをのばしてもらったことがあったんです。OAギリギリで回復したのでなんとか間に合ったけど、もしかしたら代役になってしまうかというピンチでした」と振り返る。

 「童謡にあるように線路はどこまでも続いているから、世界中の線路はまだまだたくさんあるんです」と番組が“発掘”できる余地はまだまだあると話す。「1万回ってお正月を迎えたような区切りはあるんですけど、ただ通り過ぎるんじゃないかなと思います。おそらく、スタッフとも『1万回ですね』『ああ、0いっぱいだね』ぐらいで終わるんじゃないかなと、そういう通過点もあっていいんじゃないかな」と自然体を強調した。

 テレビ朝日の番組として放送1万回を迎えるのは「徹子の部屋」に次いでの快挙となる。2日の放送ではインド北西部・ラジャスタン州の古都ジョードプルを出発。夜明け前のジョードプル駅から300キロ西のオアシス都市ジャイサルメールまで、広大なタール砂漠を走る新たな旅が始まる。

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