8人組バンドがユニーク全国ツアー 47都道府県を一筆書き巡り

[ 2016年3月2日 10:45 ]

47都道府県を一筆書きで巡る全国ツアーを行っているバンド「どついたるねん」

 8人組バンド「どついたるねん」が全国47都道府県を一筆書きで回るというユニークなライブツアーを行っている。

 1月7日に東京・渋谷のWWWでツアーをスタートさせ、千葉、埼玉、群馬、栃木と関東地方を巡り、福島、茨城を経てフェリーで北海道へ。青森から東北地方を制覇すると日本海側を通り本州から一気に九州、沖縄、四国へ。徳島から大阪へ渡り本州へ“再上陸”し、太平洋側を通って3月10日に東京・恵比寿のリキッドルームでゴールする、という約2カ月間の旅となる。

 47都道府県を行うアーティストはさほど珍しくないが、一筆書きで、しかも約2カ月という短期間で走破するのは異例。しかもツアーが9月に発表されたものの、10月になっても初日と最終日の会場(ともに東京)が決まっているだけで、残りの46道府県は日程が決まっているだけだった。

 ツイッターでライブ会場の公募をし、全ての会場が決まったのはなんとツアー初日。中には「何もない空きスペースや桜島の叫びの肖像前に無理やり機材をぶち込んでライブ」をしたこともあり、メンバーのうーちゃか(29)は「桜島は2度とやりたくないと思いましたが貴重な経験でした」と振り返った。

 さらにツアーの収支を逐一サイト上で報告するという透明性も特徴的。昨年10月にリリースしたアルバム「ミュージック」の製作費(75万円)を捻出しようとしたことが始まりで、各ライブのギャラやパーキング代、レンタカー代、コピー代まで事細かに明らかにしている。

 そうした手作り感あふれるツアーとあって、ファンからの「救援物資」に助けられることも。「(1番良かったのは)めぐりズム!永遠に眠れるかと思いました。あとはミックスCD!十人十色で面白いです。中1の女の子のミックスCDとか聞く機会ないからね!」(うーちゃか)。

 当初マイナス75万円から始まった収支も既にプラス25万円ほどになった。1日までに42カ所でのライブを終え、残すところはあと6公演。異例づくしのツアーは3月10日にファイナルを迎える。

続きを表示

2016年3月2日のニュース