日本ハム 今季初5連勝!新庄監督「上川畑くん、よう打ったわ」

[ 2024年4月24日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム4―3楽天 ( 2024年4月23日    楽天モバイル )

延長12回、日本ハム・上川畑が適時打を放つ(撮影・篠原岳夫)
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 日本ハム・上川畑大悟内野手(27)が23日、楽天戦の延長12回2死二、三塁から左前へ決勝適時打を放った。左大腿部筋膜炎で開幕2軍スタートとなった小兵が、就任3年目の新庄剛志監督(52)に引き分けを挟みながらも、今季初の5連勝をプレゼント。チームは2年連続最下位を払拭する勝負強さで、開幕から1点差試合も5連勝とし、24日にも首位浮上となる。

 過去2年間、粘っても粘っても接戦を落とし続けてきたが、今年は何か違う。新庄監督も手応えを感じていた。「逆になったよね。2年間の成果ですよ」。今季初の5連勝(1分け挟む)に導いた立役者は、1メートル67とチーム最小兵でもある上川畑だった。
 「行くしかないと思っていた」

 8回守備から途中出場していた男に、巡ってきた好機は3―3の延長12回2死二、三塁だ。2ボール2ストライクから西垣の外角フォークを捉え、逆方向の左前へ運んだ。昨季の勝利打点は万波の12、マルティネスの9に次ぐ3位の6打点。“実は勝負強い男”が試合を決める適時打を放ち、「なんとか期待に応えたいと思っていった結果です」と胸を張った。

 NTT東日本から入団3年目の今季、遊撃の筆頭候補と目されながら、開幕直前に左大腿部筋膜炎で出遅れた。悔しい開幕2軍スタート。4月12日に1軍初昇格するも、同期入団の水野に遊撃の定位置を奪われ「遅れた分を巻き返したい。打撃は一打席、守備は一イニングを全力で」と、出遅れを取り戻そうと懸命な姿勢が、土壇場でのチームを救う殊勲打となった。

 出遅れた分、チームの“変化”にも気付いた。それが雰囲気の違いだ。「僕が上がってきてから、昨年にはなかったチームの雰囲気がある。一つの勝利に向かって全員で動いている感じを肌で感じる」と上川畑。2年連続最下位に沈んだ昨季の1点差負けは、17勝31敗で12球団ワーストの勝率・354。今季は1点差ゲームは開幕から5連勝と、勝負強さを身につけている。

 1ゲーム差で追いかけているソフトバンクもロッテに勝ち、首位奪取はならなかった。それでも、球団では19年8月9日以来5年ぶりの貯金4だ。昨季は19試合消化時点で借金7。何だか全てが違って見える。新庄監督は言う。「今年は本当に面白い」。24日にも、新庄政権初の首位浮上を狙う。(清藤 駿太)

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