ソフトバンク・近藤 待望の朗希撃ち!「やったー、初ヒットー」先制打で堅首に貢献

[ 2024年4月24日 05:25 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―2ロッテ ( 2024年4月23日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>4回、佐々木(左)から先制適時打を放つ近藤(撮影・木村 揚輔)
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 ソフトバンクの近藤健介外野手(30)が23日、ロッテ戦で天敵から価値あるタイムリーを放った。4回1死一、三塁で先発・佐々木から三塁線を破る先制適時打。佐々木には昨季まで完全に抑えられていたが、通算24打席目での初安打で攻略の足がかりをつくり、22年8月10日の対戦以来となる黒星をつけた。先発・有原航平投手(31)が3安打2失点完投で今季2勝目。ロッテ戦は日本ハム時代から9連勝となった。 

 一塁をオーバーランした後、近藤は拍手しながら「やったー、初ヒットー」とつぶやいた。佐々木からの自身初安打が決勝点となった。

 「いいピッチャーなんで。得意な人はいないと思いますし、甘い球を1球で仕留めるしかないなと。早い段階で先制できたのは良かった」

 0―0の4回1死一、三塁で迎えた第2打席だった。カウント1―1から外角144キロフォークを振り抜くと、三塁線を破る先制打となった。2回は左飛に倒れ、佐々木との初対戦以来23打席18打数無安打だった。通算24打席目での初安打で難攻不落の右腕をぐらつかせ、敵失も絡んで2点の先制に成功した。

 6回2死での第3打席目は一ゴロ。この日は3打数1安打1打点で、通算20打数1安打5打点、12三振とまだ分は悪いが、「先週はチームとしていい感じではなかったのでチャンスで(タイムリーが)出たのは良かった」と前を向いた。

 さらに2―1の7回2死二塁では川村が今季2度目のスタメン起用に応えた。カウント3―1から「令和の怪物」の100球目、外角高め直球を捉えて左越え適時二塁打。「僕は追い込まれると弱い。まだ緊張はあるけど何とか打ちたいと思って」。佐々木から3点目を奪い、22年8月10日の対戦以来となる黒星を付けた。

 球界屈指の右腕を攻略し、貯金は今季最多タイ6で首位をがっちりキープ。小久保監督は「近藤は(佐々木に)苦手意識があるみたいだけど、やられている感じはないし、これから楽しみ。(川村は)ヒットで自信になるやろうし、1点欲しいところでよく出た」と称えた。近藤はその後の走塁中に膝に違和感を感じて途中交代したが、「明日(24日)の出場は問題ないと聞いた」と明かした。

 地元・千葉のZOZOマリンでの今季初戦で“朗希撃ち”を果たした近藤は「最初のスタートとして良かった」と控えめに喜んでいた。 (井上 満夫)

 《有原 ロッテ戦9連勝》H…有原が初の佐々木との投げ合いを制し、今季初完投で2勝目を挙げた。怪物の投じる160キロが嫌でも目に入り「むちゃくちゃえぐい球」と驚いたものの、自分自身は「スピードより丁寧にコントロール」と言い聞かせ、5回1死まで完全。2発を浴びて2失点したが、107球で9回を投げきって「本当に気持ちいい」と笑顔を浮かべた。ロッテ戦はこれで19年5月30日以来9連勝。「勝てることはうれしい」と素直に喜びを語った。

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