日立製作所出身の巨人ドラ3佐々木　茨城凱旋　活躍が何よりの恩返し

巨人・佐々木俊輔
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　巨人のドラフト3位・佐々木はひとりで電車に揺られていた。茨城・ひたちなかでの中日戦を翌日に控えた22日。窓からのどかな風景を望める常磐線に約30分乗って向かった先は日立製作所の野球部寮だ。

　「あいさつに行きました」と巨人の水戸市内の宿舎に到着後、すぐに昨年まで2年間過ごした古巣に足を運んだ。かつての仲間たちと再会を果たすと、なじみの中華料理店へ。「夜に腹減ったなってときによく行ってました」。なつかしい味を後輩たちにごちそうして宿舎に戻った。

　試合が行われたひたちなか市民球場も思い出の地だ。同球場で行われた昨年4月の日立市長杯。「ケガからの復帰戦だった。監督にいきなり行くぞと。1打席目に二塁打を打って、ベンチが盛り上がったのを覚えています」。鮮明に残る記憶から1年後。プロ入りを果たして戻ってきた。出番はなかったが、チームは2―0で勝利した。

　力強いスイングと走力が魅力のルーキー。「1番・中堅」で開幕スタメンを勝ち取り、ここまで19試合に出場（14試合に先発）し打率・236、2盗塁（23日現在）。「自分はレギュラーではない。死に物狂いでやるだけ」。東京ドームで活躍する姿を見せることが、古巣への何よりの恩返しになる。（記者コラム・青森　正宣）