落合博満氏　阪神の連覇の可能性は「非常に高い」も「変わったら負ける」連覇の条件は？

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（70）が23日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。連覇を狙う阪神について語った。

　阪神ファンの撮影スタッフから「阪神はどんなふうに見られていますか？」と問われた落合氏は「どんなふうにって普通のことを普通にやっているだけでしょ。キャンプで特別なことをやるっていうことはほとんどないですから」と淡々と語り始めた。

　続けて「ただ、前年を引き継いで、当然秋のキャンプから春のキャンプになってきてね、誰を強化選手にするかっていうのはもう決めてきてることなんだろうと思うしね。それなりに順番を経て鍛え上げるところは鍛え上げるっていうような仕方なんだろうなと思うけど」と話した。

　高卒2年目左腕・門別啓人が好調そうに見えるとスタッフに振られると「去年の最後の方に先発させて投げさせてたでしょ？それはファームからの推薦があって投げさせたんだろうと思うし、“おもしろい選手がいるよ”っていうことで“じゃあ使って見ようか”って使ってそれで今年の春のキャンプを迎えてるんだろうと思うし、それなりに期待はしてるんだろうとは思うしね。でなければそんな簡単には名前は挙がってこないと思う」と説明した。

　自身の監督時代についても「これはあくまでも下（2軍）からの推薦があって“こういういい選手がいるからちょっと見てもらえませんか”って言うような流れ。1軍の監督が全て見ているわけにいかないのでね。推薦があったから使って見ようということなんだろうと思う」と1軍昇格の仕組みを解説した。

　連覇を狙う阪神の対抗馬については「5球団全部ですよ」と即答。「どれだけ去年あれだけゲーム差が開こうが、新しいシーズンが始まるわけだから。新しいシーズンが始まるっていうことは、それなりに各球団が戦力を整えてきて今年は優勝しようと思ってチームづくりしてくるわけなんでね。対抗馬は全球団」と言い切った。

　阪神の選手の中で目についた選手については「ほとんどレギュラーが確定されてるんで、そこがどうやってもう一つ確実性のあるものにしていくかっていうことなんだろうと思う。戦うメンバーは去年とほとんど変わらないだろうと思う。だからどれだけレベルアップできるかっていうことなんじゃないかと思う」と推測した。

　今季の阪神の野球スタイルについても「変わったら負ける」と指摘。「守りを中心にした野球をやっていけば連覇の可能性は非常に高いと思う」とお墨付きを与えていた。