【トライアウト】DeNA・田中健二朗 ロッテ・西川にソロ被弾も緩急アピール「四球出さず攻めていけた」

[ 2023年11月15日 13:26 ]

田中健二朗
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 プロ野球の12球団合同トライアウトが15日、鎌ケ谷スタジアムで行われ、DeNAを戦力外になった田中健二朗投手(34)がシート打撃に登板した。

 持ち前の緩急でアピール。1人目のオリックス・園部は右飛に仕留めたが、2人目のロッテ・西川に左越えソロを被弾。続く3人目のソフトバンク・早のバットを折りながら遊ゴロに抑えて8球で終えた。

 「四球を出さずに攻めていけたのは良かった。変化球でストライクなかなかとれなかったり、ホームラン打たれてしまったところは良くなかった」と振り返った。「体自体は問題ない。今シーズンは出遅れたけれど、不調なくやれている」とアピールした。

 田中健は常葉菊川で3年選抜の優勝投手になったプロ16年目左腕。ソフトバンクとの日本シリーズに進出した17年には60試合に中継ぎ登板。アレックス・ラミレス政権下でフル回転し、DeNAの躍進を支えた。だがその後、左肘の違和感が続き、19年8月に左肘じん帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、オフに育成契約選手となった。21年6月に支配下登録に復帰すると、昨年4月19日の阪神戦では1363日ぶり白星を挙げた。今季は11試合に中継ぎで登板し、11イニングを投げ勝敗なしの1ホールド、防御率4・09だった。

 今年のトライアウトには投手41人、野手18人が参加。過去1414人が参加し、77人が新たなチャンスを手にした。内訳は投手36人、内野手22人、捕手6人、外野手13人で“合格率”はわずか5%。スタンドには各球団のスカウト陣が集結し、日本ハム・稲葉GMも練習から熱視線を送った。

 シート打撃のルールは、投手1人が打者3人に対し、ボールカウントは1-1から投球する。同じ投手の登板時、アウトカウント・ランナーは加算。審判は2人制で行われる。

 元西武の多和田真三郎投手が2年ぶりに参加するほか、広島・薮田和樹投手、オリックス・吉田凌投手、楽天・高田萌生投手、引地秀一郎投手、ヤクルト・吉田大喜投手、成田翔投手、ソフトバンク・高橋純平投手、阪神・高山俊外野手、DeNA・田中俊太内野手、田中健二朗投手、ロッテ・福田秀平外野手、西川僚祐外野手、中日・伊藤康祐外野手、日本ハム・井口和朋投手、立野和明投手、姫野優也投手、元ヤクルト・中山翔太外野手、元広島・山口翔投手、元日本ハム・高山優希投手らが参加。

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