【トライアウト】59人が挑戦 阪神・高山俊、ロッテ・福田が存在感 軟式の元西武・多和田が復活アピール

[ 2023年11月15日 15:14 ]

<NPBトライアウト>シート打撃で、二塁打を放つ阪神・高山(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 プロ野球の12球団合同トライアウトが15日、鎌ケ谷スタジアムで行われた。投手、野手合わせて59人がノックやシート打撃に参加し、各球団編成やスカウトの前でアピールした。

 阪神を戦力外となった高山俊外野手(30)は5打数2安打2四球をマーク。第1打席で右中間を真っ二つに破る二塁打、第2打席は空振り三振で迎えた第3打席。マウンドの山川晃司が投じた内角への直球をうまくさばき、打球は一瞬で一、二塁間を破り右前に到達した。スタンドでは阪神のユニホームを着て応援歌を歌うファンもおり、登場するたびに大きな拍手が沸いた。

 ロッテを戦力外となった福田秀平外野手(34)は3打席連続で凡退しながら第4打席はさすがの長打。第1打席は二飛、第2打席は空振り三振、第3打席は二ゴロに終わっていた福田。昼休憩を挟んだ後半最初の第4打席で、マウンドのヤクルト・鈴木裕が投じた直球をフルスイング。打球はグングン伸びて右翼フェンスに直撃。あと少しでスタンドに届く二塁打を放った。

 楽天の高田萌生投手(25)は1人目の打者・佐藤に対し、2球目で152キロをマークし、空振り三振。その後、四球を経て、ロッテ・福田秀平を二ゴロに仕留めて8球を投げ終えた。

 オリックス・吉田凌投手(26)は2者連続三振と1四球、ヤクルト・吉田大喜投手(26)が3者三振と好投するなど各選手がもうアピールした。

 後半では元西武で16年パ・リーグ最多勝投手の多和田真三郎投手(30)が登板。2年ぶりの参加に大きな拍手が沸いた。中飛、見逃し三振に抑え、3人目は福田秀平とマッチアップ。直球とスライダーを織り交ぜ、四球として14球を投げ終えた。最速は143キロ。降板後は目を潤ませ、鼻をすすって感無量の表情だった。

 18年に16勝を挙げ、最多勝を獲得したが19年シーズン中に自律神経失調症でチームを離脱。21年は育成選手として再起を目指したが自由契約となり、同年トライアウトに参加した。その後、北海道の軟式野球チーム「六花亭」でプレー。NPB復帰を目指し、今年2年ぶりの受験を決意。この日もチームのグレーのユニホーム姿で登板した。

 シート打撃のルールは、投手1人が打者3人に対し、ボールカウントは1-1から投球する。同じ投手の登板時、アウトカウント・ランナーは加算。

 <主な参加選手>元西武の多和田真三郎投手が2年ぶりに参加するほか、広島・薮田和樹投手、オリックス・吉田凌投手、楽天・高田萌生投手、引地秀一郎投手、ヤクルト・吉田大喜投手、成田翔投手、ソフトバンク・高橋純平投手、阪神・高山俊外野手、DeNA・田中俊太内野手、田中健二朗投手、ロッテ・福田秀平外野手、西川僚祐外野手、中日・伊藤康祐外野手、日本ハム・井口和朋投手、立野和明投手、姫野優也投手、元ヤクルト・中山翔太外野手、元広島・山口翔投手、元日本ハム・高山優希投手らが参加。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月15日のニュース