【トライアウト】広島・薮田和樹「チームメートが手伝ってくれ実戦も…凄く充実した1カ月だった」

[ 2023年11月15日 12:24 ]

<NPBトライアウト>シート打撃で、力投する広島・藪田(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 プロ野球の12球団合同トライアウトが15日、鎌ケ谷スタジアムで行われ、広島を戦力外となった薮田和樹投手(31)が参加。全体8番目にマウンドに上がった。

 1人目の中山誠には四球。2人目は第1打席に右中間を破る二塁打を放った阪神・高山俊を打席に迎え、落差のあるスプリットで空振り三振に斬った。3人目のオリックス・中川には4球目に143キロの力ある直球を外角に投げ込んだ。結果は四球に終わった。

 登板を終えた薮田は「もっと出せる部分があったかなと率直に思いました」と苦笑い。「変化球が多くなってしまって、もっと真っすぐで押せるということをアピールしないといけなかったと思いました」と語った。

 しかし、阪神の高山からスプリットで三振を奪ったことには「まだ三振が取れるというところ」をアピールできた。そして、この日のために「チームメートが手伝ってくれて、実戦もできましたし、凄く充実した1カ月だった」と仲間への感謝を口にし、充実感を漂わせた。

 16年からのリーグ3連覇を支えた薮田は、在籍した9年間を振り返り「ここ数年は覚悟していた。1軍に上がれない悔しさや、結果が出ない悔しさもあったが、野球ができる状況は楽しかった。3連覇というタイミングで野球ができ、2連覇の時はタイトルも獲れた。17年が一番の思い出」と語っていた。3年目の17年は15勝(3敗)を挙げ、初のタイトルとなる勝率第1位に輝いた。先発、中継ぎのフル回転で38試合に登板してリーグ連覇に貢献。しかし、近年は若手の台頭とともに、成績不振に陥り、今季は救援で3試合の登板に止まっていた。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月15日のニュース