【トライアウト】広島・薮田和樹 阪神・高山俊を落差のあるスプリットで空振り三振斬り 1三振2四球

[ 2023年11月15日 11:16 ]

<NPBトライアウト>シート打撃で、力投する広島・藪田(撮影・久冨木 修)
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 プロ野球の12球団合同トライアウトが15日、鎌ケ谷スタジアムで行われ、広島を戦力外となった薮田和樹投手(31)が参加。全体8番目にマウンドに上がった。

 1人目の中山誠には四球。2人目は第1打席に右中間を破る二塁打を放った阪神・高山俊を打席に迎え、落差のあるスプリットで空振り三振に斬った。3人目のオリックス・中川には4球目に143キロの力ある直球を外角に投げ込んだ。結果は四球に終わった。

 16年からのリーグ3連覇を支えた薮田は、在籍した9年間を振り返り「ここ数年は覚悟していた。1軍に上がれない悔しさや、結果が出ない悔しさもあったが、野球ができる状況は楽しかった。3連覇というタイミングで野球ができ、2連覇の時はタイトルも獲れた。17年が一番の思い出」と語っていた。3年目の17年は15勝(3敗)を挙げ、初のタイトルとなる勝率第1位に輝いた。先発、中継ぎのフル回転で38試合に登板してリーグ連覇に貢献。しかし、近年は若手の台頭とともに、成績不振に陥り、今季は救援で3試合の登板に止まっていた。

 今年のトライアウトには投手41人、野手18人が参加。過去1414人が参加し、77人が新たなチャンスを手にした。内訳は投手36人、内野手22人、捕手6人、外野手13人で“合格率”はわずか5%。スタンドには各球団のスカウト陣が集結し、日本ハム・稲葉GMも練習から熱視線を送った。

 シート打撃のルールは、投手1人が打者3人に対し、ボールカウントは1-1から投球する。同じ投手の登板時、アウトカウント・ランナーは加算。審判は2人制で行われる。

 <主な参加選手>元西武の多和田真三郎投手が2年ぶりに参加するほか、広島・薮田和樹投手、オリックス・吉田凌投手、楽天・高田萌生投手、引地秀一郎投手、ヤクルト・吉田大喜投手、成田翔投手、ソフトバンク・高橋純平投手、阪神・高山俊外野手、DeNA・田中俊太内野手、田中健二朗投手、ロッテ・福田秀平外野手、西川僚祐外野手、中日・伊藤康祐外野手、日本ハム・井口和朋投手、立野和明投手、姫野優也投手、元ヤクルト・中山翔太外野手、元広島・山口翔投手、元日本ハム・高山優希投手らが参加。

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