【トライアウト】阪神・高山俊 らしさ見せつけた5打数2安打1盗塁2四球 鋭い打球連発で沸かせた

[ 2023年11月15日 15:10 ]

<NPBトライアウト>シート打撃で、二塁打を放つ阪神・高山(撮影・久冨木 修)
Photo By スポニチ

 プロ野球の12球団合同トライアウトが15日、鎌ケ谷スタジアムで行われ、阪神を戦力外となった高山俊外野手(30)が参加。7打席に立ち、5打数2安打2四球だった。

 第1打席で右中間を真っ二つに破る二塁打、第2打席は空振り三振で迎えた第3打席。マウンドの山川晃司が投じた内角への直球をうまくさばき、打球は一瞬で一、二塁間を破り右前に到達した。スタンドでは阪神のユニホームを着て応援歌を歌うファンも。高山の2安打目に大きな拍手が沸いた。

 午後の部最初の打席となった第4打席はDeNA・平田と対戦し四球、第5打席はロッテの土居と対戦し遊飛、第6打席は巨人・山本一を相手に遊ゴロ、最後となった第7打席は日本ハム・姫野の内角直球を完璧に捉えるもファウル。最終的に四球だった。

 スタンドからは打席に入るたびに応援歌や声援が送られる中でバットを振り続け、盗塁も決めた運命の一日。寒空の鎌ケ谷に、しっかりと高山らしさを刻んだ。

 高山との主なやりとりは以下の通り。

 ――トライアウトに向けて。

 「結果どうこうより泥臭くいこうと思っていた」

 ――2安打1盗塁。

 「ピッチャーとの対戦久しぶりだったのでファウルも多かったけれど、甘いボールはしっかり振れた。分からない投手だったけど、あまり(クイックが)速くなかったんで、変化球の時は走ろうと思っていた」

 ――トライアウトの雰囲気を打席で感じて。

 「緊張とかもなくて、失うものもないので、持ってるものを全部出そうと。それが結果につながったかなと思います」

 ――右翼方向に強い打球。狙っていたか。

 「ピッチャーも自分の良いボールで勝負してくると思ったので、カウントが整ったら真っすぐが良い投手は真っすぐ一本で狙ってやろうと思っていました」

 ◇高山 俊(たかやま・しゅん)1993年(平5)4月18日生まれ、千葉県出身の30歳。日大三では甲子園に春夏計3度出場し3年夏は優勝。明大では1年春からベンチ入りし、外野手でベストナイン6度。通算131安打で東京六大学リーグ新記録を樹立。15年ドラフト1位で阪神入り。16年に球団新人記録を更新する136安打を放ちセ・リーグ新人王に選ばれた。1メートル81、87キロ。右投げ左打ち。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年11月15日のニュース