卒寿の吉田義男さん「今季最後にアレを」に、岡田監督「明るい話題でゴルフ」と優勝約束

[ 2023年7月25日 21:27 ]

卒寿を祝う会であいさつする吉田義男氏(25日、甲子園やっこ旅館)
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 26日に満90歳を迎える吉田義男氏の「卒寿を祝う会」が25日夕、甲子園やっこ旅館で開かれ、関係者らが長寿を祝った。

 吉田氏は謝辞を述べた後、「130まで生きるため、今日帰ってから節制します」とあいさつし、喝采を浴びた。

 「19歳でタイガースに入団して、長くタイガースとともに歩んできました。現役時代はもちろん、監督を3度もやらせてもらった私は幸運でした」

 現在首位をいく今季の阪神について「岡田監督の言うアレを達成するためには、当たり前のことを当たり前にやることです。一つ一つのプレーを大切にしてほしい」とエールを送った。

 巨人戦(甲子園)当日とあって欠席となった岡田彰布監督はビデオでメッセージを送った。吉田氏とともに西宮カントリー倶楽部の会員で「オフにまた、明るい話題を持って、一緒にゴルフをしたいと思います」と話した。「アレ」を「明るい話題」と言い換え、優勝を約束した。

 「戦友」という元球団社長・三好一彦氏(92)は吉田氏と出会った当時の話を披露。1952(昭和27)年、神戸大4年生の二塁手だった三好氏は、立命大1年生の吉田氏と関西六大学リーグ(現関西学生リーグ)で対戦。「後に今牛若丸と呼ばれる原石を見た、数少ない1人」で「次は白寿(99歳)を目指してください」と話した。

 親交のある阪神ファンの指揮者・佐渡裕氏(62)からは指揮棒がプレゼントされた。

 阪神OBの江本孟紀氏(76)は「吉田さんは見る目があった」と話した。自身が南海(現ソフトバンク)在籍当時の1976(昭和51)年1月に成立した阪神・江夏豊氏らとの2対4の交換トレードで「当時監督の吉田さんが“江夏に見合うのは江本しかいない”と指名してくれた」と逸話を披露。吉田氏は「いろいろあったなあ」と懐かしんだ。

 今回の「祝う会」は、吉田氏と鉄壁の三遊間コンビを組んだ三宅秀史氏(2021年、86歳で他界)を「しのぶ会」(昨年12月開催)と連動し、「三宅会」が協力して開かれた。(内田 雅也)

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