広島・床田 通算28度完封の北別府さんを完封で追悼 偶然にも同じ背番号「28」でネット感動

[ 2023年6月16日 21:19 ]

交流戦   広島2-0西武 ( 2023年6月16日    マツダ )

<広・西>9回2死、栗山を一ゴロに仕留め、完封勝利した床田(撮影・平嶋 理子)
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 広島の床田寛樹投手(28)が、16日の西武戦で今季初の完封劇を達成した。天国の北別府さんへ届けた見事な快投だった。

 抜群の制球力で広島の黄金時代を支え、通算213勝を挙げた野球評論家の北別府学(きたべっぷ・まなぶ)さんが16日、65歳の若さでこの世を去った。沢村賞を2度獲得し、2012年には競技者表彰で野球殿堂入り。20年に自身のブログで成人T細胞白血病(ATL)を患っていることを公表して以降、懸命の闘病生活を送ってきたが、ついに力尽きた。

 16日に本拠地で西武戦を迎えた広島は、半旗を掲げて試合を行い、新井監督以下チームは喪章を着用して臨んだ。そして先発の床田は、いつも以上に魂のこもった投球を披露。西武の2年目左腕・隅田との投げ合いで力投を続けた。6回の1死一、二塁でマキノンを併殺打に打ち取るなど、無失点投球。結局、9回もマウンドに上がり、115球で西武打線を5安打完封した。

 床田自身は3度目の完封。一方で、実は北別府さんは通算28度の完封勝利を挙げている。くしくも床田の背番号が「28」。この偶然の一致に、SNSなどでは広島ファンがしみじみと語る投稿が相次ぎ、「北別府の通算完封数の「28」を背負った床田が完封って凄い巡り合わせだね」「背番号28の床田寛樹が完封 北別府さんの通算完封数28 これは縁…ですかね」「北別府に捧げる価値ある1勝!!通算28完投の北別府は床田の背番号と符号する」「北別府さんの現役時代の完封が28。そして今日、背番号28の床田が完封勝ち。野球の神さまがくれた巡り合わせを、見事ものにした選手たち。こんなに誇らしいことはないよ」など、感動する声が挙がっていた。

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