広島 5連勝で3位・阪神1差追走 並んでしまえば優位に

[ 2022年9月7日 22:12 ]

セ・リーグ   広島3―1中日 ( 2022年9月7日    バンテリンD )

<中・広>プロ初勝利を挙げ、グータッチで喜ぶ森(左は佐々岡監督)(撮影・椎名 航)
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 広島が7日の中日戦で逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出へ大きな白星をつかんだ。今季4戦2勝、対戦防御率1・64を許していた苦手の松葉との対戦で、プロ初先発へ送り出したドラフト2位・森が初回に先制を許した。今季の中日は本拠地・バンテリンドームで先制すれば24勝2敗で勝率・923。2つの難関を逆転勝利で乗り越えた。

 0―1の4回は先頭の堂林が中前打で突破口。ヒットエンドランを左前打で決めた菊池涼は一、二塁間で挟殺され、秋山も空振り三振で2死三塁になった後、西川が右翼線へ同点二塁打を放った。

 1―1の6回は森への代打・磯村が右前打で起点。堂林が中前打でつなぎ、菊池涼の犠打で1死二、三塁として松葉を降板へ追い込んだ。代わった福に対しては秋山が粘って12球目で空振り三振、西川が四球。2死満塁から坂倉が決勝の右前打で応えた。初球にファウルした直球を2球目で仕留め、「ベンチで見ていて真っすぐが強かった。一番速い球に合わせた。先輩たちが必死につないでくれたから」と胸を張った。

 結果的に松葉に今季初めて黒星を付け、佐々岡監督も「なかなか打てそうで打てない。アキ(秋山)がちょっと…というところで西川、坂倉がカバーした」と満足そうに振り返った。5連勝は6月以来。勝った阪神に引き離されることなく、1ゲーム差のまま追走した。広島、阪神とも残り14試合の最終盤を迎え、注目を集めるのが、CS進出を巡る3位争いだ。

 セ・リーグの順位は、(1)勝率(2)勝利数(3)当該球団間の対戦勝率(4)リーグ内対戦成績の勝率(5)前年順位、の順で比較して決める。7日時点で同じ129試合を終え、阪神は62勝64敗3分けの勝率・492、広島は61勝65敗3分けの勝率・484。現状で引き分け数が同じ3のため、広島が1ゲーム差を追いついて同率3位で並べば、(1)(2)で優劣はなく、(3)12勝7敗2分けで既にカード勝ち越しを決めている広島が阪神よりも“優位”になる。

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2022年9月7日のニュース