日本ハム・清宮「新BIGBOSS打法」快音　2死満塁で小指1本分バット短く持ち三塁打

パ・リーグ   日本ハム6―2オリックス （ 2022年9月6日    札幌D ）

＜日・オ＞5回、走者一掃の適時三塁打を放った清宮（撮影・高橋　茂夫）
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　何かを期待する札幌ドームのざわつきが、どよめきに変わった。5回に1点を追加し、なおも2死満塁。日本ハム・清宮が、山田の内角143キロ直球を捉えた。右中間を破る貴重な3点三塁打。この日で今季の観客動員が100万人を突破した場内から、拍手が鳴りやまなかった。

　「今年、満塁で全然打ってないんで。さすがにもう。良かったです」

　今季はここまで満塁では9打席無安打で打率・000。4三振を喫し、1四球で奪った1打点のみだった。満塁10打席目で生まれた初安打。「勝負弱さ」を克服する一打に、胸をなで下ろした。

　レジェンドの力も借りた。この日は「FIGHTERS　CLASSIC」と題し、新庄監督、稲葉篤紀GMらが、北海道移転の04年から7年間着用した初代ユニホームでプレー。この戦闘服で先輩たちは日本一の06年を含む3度のリーグ優勝を果たした。5回の清宮の打席では、稲葉GMが現役時代に使用した登場曲、QUEENの「I　Was　Born　To　Love　You」が流れた。「清宮ジャンプ」こそなかったが、一気に沸いたムードに打球も乗った。

　試合前には、新庄監督から「結果が出ていない選手は何かを変えないといけない」と、小指1本分バットを短く持つよう助言も受けた。「新BIGBOSS打法」と命名した清宮は「大先輩方の力を借りて、これからもっと勝っていきたい」と力を込めた。（清藤　駿太）