日本ハム・上沢が骨折から復帰後初勝利 北海道胆振東部地震から4年 気持ち込めて7勝

[ 2022年9月7日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム6―2オリックス ( 2022年9月6日    札幌D )

<日・オ>7回、若月を三振に仕留め雄叫びをあげる上沢(撮影・高橋 茂夫)
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 日本ハム・上沢が右足中指骨折から復帰後3度目の登板で初勝利を挙げた。7回5安打2失点で、後半戦初勝利ともなる7勝目。「復帰して2試合、チームに負けを付けていたので、その意味でうれしい」と喜んだ。本拠地・札幌ドームではこれで6勝目だ。

 調子自体は「乗り切れない感じはあった」という中で、大崩れせずに試合をつくった。最終7回はさらに気持ちを込めて3人斬り。初の2年連続2桁勝利につながる白星に「首の皮一枚つながった。しっかり目指していきたい」と話した。

 北海道移転後初代のユニホームで臨んだマウンド。「一度は着てみたいユニホームだった」という。思い出に残るのは「2006年の“あの”シーン」。プレーオフ第2ステージ第2戦でソフトバンク・斉藤和巳から1―0のサヨナラ勝ちを収めて移転後初優勝を決めた瞬間だ。当時、上沢は12歳だった。

 44人が亡くなった18年9月6日の北海道胆振東部地震から4年を迎えた日の登板でもあった。試合前には観客とともに黙とう。「少しでも早く(被災者らの)傷が癒えたらいい。少しでも元気になれて、前に進めるような試合ができたら」と気持ちを込めた。地震発生直後のチーム初戦、8日楽天戦に先発して北海道民のためにと腕を振ったことは「結果は良くなかった(3回9失点)けど、凄く大切な記憶」だ。

 6回、宗を一ゴロ併殺に仕留めた際の一塁ベースカバーで宗と足がぶつかる形になり、宗はベンチに退いた。「大きいケガじゃなくて、明日元気に出てきてほしい」。エースは強く、優しい。

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2022年9月7日のニュース