ラオウに次ぐオリの新キャラ　エヴァ・石岡が初尽くしの大活躍　人生初のお立ち台で「初めまして」

パ・リーグ   オリックス10―1ロッテ （ 2022年7月10日    ほっと神戸 ）

＜オ・ロ＞5回無死二塁、宗の適時二塁打で笑顔の生還する石岡（撮影・後藤　正志）
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　人生初のお立ち台で、神戸の2万8821人のオリックスファンに最高のあいさつができた。

　「初めまして、石岡です。ニックネームはエヴァです。常に全力プレーでいきます」

　1番・左翼で先発出場。初回に遊失で塁に出ると同点劇を演出。2回は空振り三振だったが、5回先頭の第3打席で左翼線に二塁打。宗の右翼線二塁打で3点目のホームを踏み、移籍初安打、初得点をマークした。

　8日にトレードを通告されて、9日に入団発表。そのままナイターで代走出場し、この日、球場に来てスタメンを知った。左翼の守備でも2回先頭の山口、3回2死からの中村奨の2つのライナーをスライディングキャッチ。「最初は地に足がついていなかったですが、ファインプレーできたのはうれしくて徐々に気持ちもほぐれてきました。オリックスファンにいいところを見せたいと思っていたのでよかったです」。6回にも二塁への内野安打でマルチデビュー。前日に続き清田文章アシスタントスタッフの背番号112番のユニホームを借りて、大暴れしてみせた。

　登場曲は5打席すべて、中日時代から使用している高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」が流れた。新世紀エヴァンゲリオンの主題歌。1メートル88の長身で細身、長い手足の豪快な走り方などが初号機に似ているため、中日では“エヴァ”と呼ばれていた。

　「小田（2軍バッテリー）コーチがずっと言っていて、浸透しました。最初は全然知らなかったんですが、全部映画を見ましたし、やっぱり似ているなと。新天地なので、シン・エヴァンゲリオンでお願いします」

　今季最多の16安打、最多の10得点は決して偶然ではない。杉本のラオウにも負けない、新キャラがオリックスに誕生した。（畑野　理之）

　◇石岡　諒太（いしおか・りょうた）1992年（平4）5月25日生まれ、兵庫県出身の30歳。神戸国際大付、JR東日本を経て15年ドラフト6位で中日入団。16年1月に受けた持病の腰痛手術のため、1軍デビューは2年目の17年。19年8月、再び腰の手術で19年から育成選手契約。21年8月に2年ぶりの支配下選手復帰を果たした。8日にオリックス・後藤とのトレードが発表された。1メートル88、92キロ。左投げ左打ち。