高松商 今夏ファーストスイングで浅野が62号弾!1番構想に即答「打てばチームが盛り上がる」

[ 2022年7月11日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権香川大会・2回戦   高松商14―3坂出 ( 2022年7月10日    レクザムスタジアム )

 <高松商・坂出>高松商・浅野翔吾は初回先頭打者本塁打を放ち先制のホームイン
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から14日間、甲子園)の出場校を決める地方大会は10日、各地で熱戦が行われた。香川大会では今秋ドラフト上位候補に挙がる高松商の浅野翔吾外野手(3年)が、夏初戦で公式戦初の1番に座り先頭打者弾のド派手発進した。

 この夏、チーム最初のスイングで存分に実力を示した。初回。公式戦で初の1番に座った高松商・浅野はカウント1―1から真ん中低めを強振した。左翼ポール際への痛烈な打球は切れることなく芝生席へ着弾。高校通算62号となる先頭打者本塁打で、先制点をもたらした。

 「振り切るというか、うまくバットに乗せて運ぶことができました」

 以前は中軸も打ち、昨夏の甲子園では2番を務めていたが、実は1番が大好きな打順だという。「たくさん打席が回ってくる。最初に入るので注目されるし、打てばチームが盛り上がる」。6月中旬に長尾健司監督が他校の監督との会話で着想を得て起用。「相手にプレッシャーをかけられるし、19年に(侍ジャパン)U―15代表で出場した時も1番でしたから」と振り返る。走者がいれば還し、いなければ出塁して盗塁もできる。何より、浅野自身が楽しそうにプレーする姿からも、最適解なのかもしれない。

 ネット裏に詰めかけた8球団15人のスカウト陣にもインパクト十分だった。4人態勢のDeNA・吉見祐治スカウトは上位候補と認めた上で「打つべき球を選んで打っている感じがする。軸足で粘っているイメージかな」と成長を感じ取った。

 以前から目標に掲げていた清原和博の高校通算64本塁打には、あと2と迫った。「大会中に5本くらい打ちたい」。決勝まで1試合1本ペースなら達成できる計算だ。大打者の記録に並び、抜き去るのはいつなのか。浅野のバットから目が離せない。(石丸 泰士)

 ◇浅野 翔吾(あさの・しょうご)2004年(平16)11月24日生まれ、香川県出身の17歳。屋島小3年から野球を始め、屋島中では軟式野球部に所属し3年時に全国大会8強。U―15日本代表に選出。高松商では1年夏の県独自大会から背番号19ながら3番・右翼手。2年夏に甲子園大会出場。50メートル走5秒9、遠投110メートル。1メートル71、85キロ。右投げ両打ち。

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2022年7月11日のニュース