ソフトB・柳田 首位奪回弾 3年連続2桁10号 散髪効果「美容師さんがいいんですかね」

[ 2022年6月25日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5ー1日本ハム ( 2022年6月24日    ペイペイD )

<ソ・日>初回、2ランを放った柳田はガッツポーズ(撮影・岡田 丈靖)          
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 主将の一発で奪首!ソフトバンクは24日、日本ハムを下し連敗を2で止めた。2位・楽天が敗れたため、再び首位に浮上。柳田悠岐外野手(33)が初回に10号決勝2ランを放ち、3年連続で本塁打を2桁に乗せた。5回1失点で6勝目を挙げた千賀滉大投手(29)は、6回の投球練習中に右肘周辺の「軽度の張り」を訴えて降板したが、長期離脱などの大事には至らないもようで、ひと安心だ。

 さっぱりとした表情と髪でダイヤモンドを一周した。柳田は右翼席着弾を確認すると、右拳を突き上げる。3年連続9度目の2桁本塁打に乗せた一発は決勝弾となり、ひと振りで首位の座を奪い返した。

 「とにかく力まず丁寧に打つことを考えて打席に入りました。うまく打てたと思います」

 初回1死二塁。上沢の内角低めのスライダーに反応。体の開きが早ければファウルになるコースを極限まで引きつけ、すくい上げた10号先制2ランに「切れなければ入ると思った」と飛距離の手応えは十分。ベンチ前では両手の拳を外に向ける3150(サイコー)ポーズを復活させた。

 打率・226、0本塁打だった交流戦から一転。リーグ再開後は6試合で3発と復調モード。要因は“散髪”かもしれない。交流戦まではヘアバンドで束ねるほどのロン毛だったが、15日の練習にはパーマをかけたスッキリした髪形で登場。すると、リーグ再開初戦の17日の楽天戦から2戦連発をマークした。

 そして、この日はさらに髪を短くして登場。またしても散髪後にアーチを架け、「1回切ったら、ちょっと短くしたいと思った。美容師さんがいいんですかね」と笑顔。ベンチでは美容師役を演じた松田からエアはさみでカットのマネをされる一幕もあり、ムードを和ませた。

 今季は新人時代から指導してきた藤本監督が「今までこんなことはなかった」と言うほどの不調を経験。主将としての責任感を感じ23日は休日返上でバットを振った。「年々打撃は変わっているので、今をどうするべきかを考えている。気持ちだけは負けないように」と試行錯誤の日々を送っている。

 藤本監督は「今日は見事なホームラン。素晴らしいと思います。良くはなりつつある」と目を細めた。連敗を2で止め首位浮上。柳田は「チームに迷惑をかけてばかりなので何とか取り返したい」と力を込める。主将のバットが鷹を上昇気流に乗せる。(福井 亮太)

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2022年6月25日のニュース