阪神・矢野監督 同点2ランの大山の奮起期待「重く受け止める必要はないけど、スタメンの責任とかもある」

[ 2022年5月8日 18:10 ]

セ・リーグ   阪神4-3中日 ( 2022年5月8日    バンテリンD )

<中・神>7回、同点2ランを放った大山(左)に虎メダルをかける矢野監督(撮影・成瀬 徹)
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 阪神が、中日に1点差で競り勝った。試合後、矢野監督は、起死回生の同点2ランを放った大山を称えた。

 試合後の報道陣とのやりとりは以下の通り。

 ――大山の一発が大きかった。

 「うん、そうやね」

 ――不振脱却のきっかけにしてほしい。

 「もちろん、どこでもそう思っているし。重く受け止める必要はないけど、スタメンで出ている責任とかもあるし。悠輔はもちろん中心になっていかないといけない選手なんで。そういうこところでは、周りの期待、俺らの期待ももちろん大きくなる。シーズンの中ではこういう時ももちろんあるけど、何かをきっかけにやっていくべき選手なので。いいところで1本出て良かったと思う」

 ――8回は、中野の四球から初球盗塁が流れをつくった。

 「まあ別にいつも通りのプレーやったと思うし、そんなに特別なことじゃないけど」

 ――しぶとくつないで勝ち越し点。

 「そりゃあヒットできれいに点を取りたいし、もっともっと点を取らないとあかんと思うけど、現状やっぱりなかなかヒット、ヒットとは。向こうもピッチャーがいいんで。ぜいたくは言えないけど、どんな形でも何とかしよう、足を絡めながら何とかしようというのは、今やれることなんで。そういうところはやってくれたのかなと思うけど。甲子園に帰って、なんとかいい流れをつくりたいなと思うけど」

 ――西純の2被弾は今後の経験にしてほしい。

 「もちろん経験はまだないし、純矢は学んでいく立場なんで。まあ打たれること自体はね、フォアボールで崩れたわけではないし、それは全然いいというか、今の段階ではね。ただ、最初のホームランにしても、たぶんフォークだと思うんだけど、どっちかというと、ああいうことが起こり得るんでね。フォークって空振りを取りにいくボールだけど、そういう意味では初球のフォークって意識の中でちょっと難しい部分もあって。完全なボールも投げたくないし、ストライクもほしいしっていうところは、すごくピッチャー心理の中では難しい。やっぱりあそこで、空振りで初球にストライクを取るっていう意識を持たないと。ああいうことは、これからも出てくると思う。意識してても出てくるんで。そういうところのいい勉強になったと思うし」

 ――8回に登板した湯浅も大きな仕事。

 「そやね。(クリーンアップで)プレッシャーも一番かかる場面やし、苦しい中で追い越した中だったんで、一番ある意味難しいけど。湯浅もある意味経験積んできて自信もって投げているし、先頭打者に3ボールまでいったけど、ファウルで粘られながらも、あそこにフォークを投げられることも成長やし、3人で抑えていることも成長やし、本当にボールも開幕してからどんどん良くなっているし、経験を積みながら成長もできているんじゃないかなと」

 ――中継ぎが奮闘。

 「まあ、そうやって取っていかなあかんチームやし、だからこそそこをプラスにとらえながら、打線が点を取っていくかというところで流れは変えられると思うんで。なんとかね、打線をいい方向に持っていけるようにやっていかなあかんなと思う。中継ぎはもちろん、このままっていうわけにはいかないけど、高い位置でキープしてくれたらうれしいし、いい競争ができているので」

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2022年5月8日のニュース