報徳学園が5年ぶり10度目V「二刀流」榊原が投打で奮闘!東洋大姫路との名門対決制した

[ 2022年5月8日 05:30 ]

春季高校野球兵庫大会決勝   報徳学園2-0東洋大姫路 ( 2022年5月7日    明石トーカロ )

<東洋大姫路・報徳>最後の打者を三振にとりガッツポーズする報徳学園・榊原(撮影・岸 良祐)
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 春季高校野球が各地で行われ、兵庫大会は決勝で報徳学園が東洋大姫路を破り、5年ぶり10度目の優勝を飾った。京都大会では今春の選抜を辞退した京都国際が準々決勝で敗退。選抜準優勝の近江は、立命館守山を破って滋賀大会を制した。

 報徳学園のエース左腕・榊原七斗(3年)は、最後の打者を空振り三振に仕留めると、両腕を大きく広げて喜びを爆発させた。

 「最後まで1点もあげなかったのは成長だと思う。全員野球の結果です」

 5安打5奪三振。1死球を与えたが無四球の94球で、9回を100球未満で完封する「マダックス」達成だ。打撃でも初回1死二塁から遊撃と左翼の間に落ちた打球を、俊足で決勝二塁打にした。投打二刀流の活躍にも功を誇らず、チーム一丸の結果と振り返った。

 昨秋のリベンジを果たした。兵庫大会3回戦は0―1で東洋大姫路に敗戦。その悔しさを糧に、一つのプレーを無駄にしないため、練習中にミスがあるとプレーを止めて全員で意見を言い合うようになった。榊原が「時にはつかみあいになることもあった」と言うほどの激しさは、目標とする全国制覇のため。野球ノート代わりのアプリ「アトレータ」でも情報共有し、全員が同じ方向を向いた。

 昨年4月には元阪神の葛城育郎コーチが就任。優勝をたたえつつ「夏に向けてどうするか、何を感じたのかコミュニケーションをとっていきたい」と話した。もちろん榊原もわかっている。「優勝は自信になるが、夏に向けて一からやっていきたい」。大目標の前に、強豪ぞろいの近畿大会で実力を測る。(石丸 泰士)

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