阪神・矢野監督、色紙に自筆メッセージ「おもしろがるってことがね」

[ 2022年4月16日 19:29 ]

セ・リーグ   阪神2-1巨人 ( 2022年4月16日    甲子園 )

<神・巨> 円陣で声出しをする矢野監督(左から4人目) (撮影・平嶋 理子)
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 巨人に連勝した阪神の矢野監督は試合後、取材に応じた。

 【矢野監督と一問一答】

 ――1点差の勝利で今季初の連勝。いまの率直な気持ちは

 「ずっとね、しびれるような状況だったんでね。何とかここね、頑張ってくれ、頑張ってくれと思いながらみてました」

 ――初先発で6回1失点のウィルカーソンは

 「コントロールもいいですし、球種もいろんなボールがあるんでね、いろんなパターンで抑える力を持っているなっていうのは、もちろんきょうでもね、出してくれましたし。ここからね、タイガースの大きな力になってくれるピッチャーだなと思いました」

 ――1点を守り切った中継ぎ陣は

 「どの場面もみんな苦しいですしね、そのなかで湯浅も、今年のなかでも成長していますし、まだまだ成長していってもらいたいピッチャーなんでね。あの一番、中心バッターがまわるところでよくしのいでくれましたし、優もね、本当にいつも落ち着いて投げてくれるんでね。最後任せるしかないと、信じて応援してました」

 ――久々のタイムリーが大山に出た。打線ものっていきたい

 「もう1点ね、もう2点ととれるところをとっていないっていうのは、もちろん課題はありますけど、何とか勝ち切れたんでね。そういう課題をしっかり持ちながら、臨んでいきます」

 ――4万人が入った。明日への意気込み

 「満員の甲子園、本当に気持ちいい中で野球をやらせてもらえたことに感謝をしています。波をつくっていこうと、大きな渦となって、チームに波をつくっていこうという話をきのうしたんですけど、その中でもみなさんの応援、パワーで僕らのビッグウエーブにつながると思うので、これからも球場でも、テレビの前でも応援してもらえたら僕たちの力になるので、応援してもらえたらと思います」

 ――ウィルカーソンは2回以降はリズムをつくった

 「うん、まあね、キャッチャーやっていておもしろいピッチャーかなと。球種もいろいろあるし、コントロールもいいし。だいたいのボールは全てあるので、それをどう組み合わしていくかっていうのは、すごくウィルカーソンの持ち味だと思いますね。しっかり投げてくれたし」

 ――低めの制球もよかった

 「低めもそうやし、両サイドもあるし。縦のカーブとチェンジアップもあるんでね。それが全部勝負球になるていうのは強みだと思うんでね。それがバッターに的を絞らせない。もちろんどんどん登板していけば、相手も傾向っていうのを調べて研究されると思うけど。その中でもやりくりできるボールの質とコントロール、球種っていうのを持っていると思う」

 ――初めて勝ち継投が決まった

 「いやあもう、そりゃデカいよね。どうしてもこっちも迷いっていうのは出てしまうんでね。そういうところで湯浅が八回行って、優(岩崎)がしっかり後ろにいるっていう形で勝てたし。まあタラちゃん(アルカンタラ)もしっかり行ってくれたんで。まあ浜地も現状良くなってきてるし、勝ちパターン以外のところも勝ち星を増やしていくっていうところで必要なんで。そういうところのメンバーはだいぶ落ち着いてきだしたかなって言う感じで。しっかり勝ち切れた、しかも1点差っていうのはまた大きいかなと思います」

 ――2日続けて円陣で自ら声出し

 「いやいやきのうもね、もちろん同じようなことなんだけど。楽しむっていうか、それを俺の好きな言葉で言ったんだけど」

 ――色紙に今日は監督自ら書いた

 「『おもしろがればおもしろがるほどおもしろい おもしろがればおもしろいことが起きる おもしろいように起こるからおもしろい』だから、こう、毎日深刻にやってしまうし、おもしろがるっていうことがね。なかなかできにくい状況だけれども、やっぱり楽しむっていうのがオレたちの野球の根本っていうか、そういうところにあるんで。そういう言葉にも、何かこうちょっとでもそうやなと思って試合に臨んでくれたらうれしいなと思って。今日は昨日の流れもあったので、俺が書いて」

 ――藤浪や伊藤将が離脱する中、ウイルカーソンの好投は

 「まあまあ、ウィルカーソンはある程度こっちも計算というか、これぐらいやってくれるだろうって思っていたから。将司(伊藤将)と晋太郎(藤浪)に関しても残念やし、先発投手が抜けるのは調整もまた時間かかるんでそういうところでは痛いけど、ヤギ(青柳)も帰ってきてウィルカーソンが入って早く全員そろってね。こんな状況なんでいつどうなるかまた、その先もね、保証されているものは何もないので。全員で何とかしていくしかない。1枚でも2枚でも、そこに入ってくれたらと思う。まだまだファームから上がってきてくれたらなと思います」

 ――今季初の連勝

 「毎日大きいし、さっきも言ったようにどこまで大きくするか、ビッグウェーブにするかは俺ら次第だけど急に3勝、4勝は積み重ねられない。明日の3つ目を取るチャンスを作ったんで、それを3つ4つとして、結果的にビッグウェーブになったなというのを作っていくのが大事。それを作るためにも、俺たちの野球が大事で楽しむっていうこととか積極性とか今まで3年間やってきたことをわかっているんだけど、やっていくことしかないかなって。結果的にこうなったからビッグウェーブになったというところにしていくのは明日にもつながる。それをつなげていくだけです」

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